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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目
マジですか!?

気が回るリクだからサービス精神も旺盛なのかもしれないけど、鞭で打たれて悶えている姿は想像しにくい。

それでもここは講師として「あら、凄いわね~!」くらい言うべきなのかもしれないが、衝撃の方が強すぎて上手く言葉に出来ないでいると、リクは身体を傾けて私の顔を覗き込んできた。

後頭部より長めの前髪がサラッと流れ落ちる隙間から、大き目の瞳が妖しく光る。

「そのプレイはまだやったことないけどね」

ちょっと勝ち誇ったように笑っているリクに、まんまと嵌められたと気付いて顔がカッと熱くなった。

「ちょっ! からかったのね!!」

「ははっ! コトミさんなら、素直に信じてそうだなぁって思ったけど、本当に真に受けているんだもん」

「だ、だってそれは……」

「ん? それは……何?」

それは――――リクの素顔が……見えないから。

「……リクなら、やってくれそうだなって」

本当のことは言えずに、でもあながち嘘じゃなく答える。

「ふぅ~ん。それって褒められているのかな?」

「そうじゃ、ないか……な?」

顔が近いのもあってか、変に声が上擦ってしまう。

妙な緊張感がありながらも、リクとの会話が少しずつ親し気になっていく。

リクの間合いの取り方は、絶妙に感じた。

まるで生徒に戻った気分にさえられる。

ふと――最初のセイジとのお試しレッスンが蘇ってきた。

『していい?』――――

そう甘く囁いて、セイジは私にキスをしてくれたっけ。

「キスしていい?」

懐かしい記憶のセイジの声に、リクの声が重なった。

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