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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

「あっ……」
頭の中ではセイジの声が反芻されながら、目の前にいるリクに戸惑ってしまう。
一瞬でも驚いた表情を見せた私にリクは、薄茶色の瞳で真っすぐ見詰めてきた。
「研修だからキスは、なしの方がいいのかな?」
口元は笑っているけど、目が笑っていない。
ザワザワする――――
セイジの残像を掻き消して、妖しく微笑む眼前のリクに意識を戻す。
「そんなことないよ。実際のレッスンの予行練習みたいなものだもの。私のこと生徒だと思ってリクなりのレッスンをして」
「そう? 良かった」
私の答えにリクは柔らかく微笑み返す。
綺麗な顔立ちなだけに、可愛らしい女の子が微笑んでいるみたいだ。
しっかりしなきゃ――――。
リクの妖しさは彼の個性なんだ。
そこに勝手に引き摺られていては、講師として失格だわ。
そう自分を叱咤し、『非射精宣言』したリクのためにも、ベストを尽くしていこうと、気合を入れ直す。
私もリクに笑い返すと、リクは軽く曲げた指を軽く頬当てて髪を払うように優しく撫でてきた。
心地の良い感触に、ざわついた気持ちが落ち着いてくる。
今、聞いてみようかな――?
「ねぇリク……」
「はい?」
頬を撫でるリクに、静かに問い掛ける。
「どうしてラブカル講師になってみようと思ったの?」
若くて格好良くて、気も利くリクなら、さぞかしモテただろう。
何で敢えて自由に恋愛が出来ない講師を目指したのか、やっぱり気になって仕方がなかった。
頭の中ではセイジの声が反芻されながら、目の前にいるリクに戸惑ってしまう。
一瞬でも驚いた表情を見せた私にリクは、薄茶色の瞳で真っすぐ見詰めてきた。
「研修だからキスは、なしの方がいいのかな?」
口元は笑っているけど、目が笑っていない。
ザワザワする――――
セイジの残像を掻き消して、妖しく微笑む眼前のリクに意識を戻す。
「そんなことないよ。実際のレッスンの予行練習みたいなものだもの。私のこと生徒だと思ってリクなりのレッスンをして」
「そう? 良かった」
私の答えにリクは柔らかく微笑み返す。
綺麗な顔立ちなだけに、可愛らしい女の子が微笑んでいるみたいだ。
しっかりしなきゃ――――。
リクの妖しさは彼の個性なんだ。
そこに勝手に引き摺られていては、講師として失格だわ。
そう自分を叱咤し、『非射精宣言』したリクのためにも、ベストを尽くしていこうと、気合を入れ直す。
私もリクに笑い返すと、リクは軽く曲げた指を軽く頬当てて髪を払うように優しく撫でてきた。
心地の良い感触に、ざわついた気持ちが落ち着いてくる。
今、聞いてみようかな――?
「ねぇリク……」
「はい?」
頬を撫でるリクに、静かに問い掛ける。
「どうしてラブカル講師になってみようと思ったの?」
若くて格好良くて、気も利くリクなら、さぞかしモテただろう。
何で敢えて自由に恋愛が出来ない講師を目指したのか、やっぱり気になって仕方がなかった。

