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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

私なんかに比べたら、色んなことを経験していそうなリク――――。
ラブカル講師になった理由をどう思っただろうか?
リクは猫みたいな瞳で凝視したまま、口元だけ静かに動かし始めた。
「離婚してまで講師になりたかったなんて、コトミさんマジ凄いね」
「ありがとう。でも離婚しないために通い出した筈だったから……凄くはないかも」
「でもさ、離婚自体大変じゃん。講師になれる確証だって分からないのに、どっちも叶えたんでしょ? 凄いよ!」
「う、うん……そうだけど」
褒められているけど、責められているような気分になってくる。
裏を返せば離婚してまで講師になった理由のもう一つは、ラブカルだけじゃなくて、世間的にも『タブ―』だから――――。
本当に講師になっていいのか――――
胸の奥から罪悪感が、黒い水のように湧き上がってきた。
「コトミさん?」
急に押し黙った私をリクが不思議そうに覗き込む。
リクの大きな瞳には、不安気な私の顔が映って見えた。
黒い渦に引き込まれそうになっていたのをハッと我に返る。
っ――――いけない!!
自分で決意したことに、悲観的になってどうするの!!
リクと話していると自分の中で眠っている物が、呼び起される感覚になる。
しっかりしなきゃ……
またフラッシュバックは、起こしたくはない。
「今度はリクの番ね! 何で講師になったの?」
気を取り直して、再びリクに理由を問いてみると――――
「内緒!」
「えぇっ!? ひゃっんんっ」
やっぱり理由を教えてくれない上に私の腰に腕を回してきて、覆い被さるように唇を塞いできた。
ラブカル講師になった理由をどう思っただろうか?
リクは猫みたいな瞳で凝視したまま、口元だけ静かに動かし始めた。
「離婚してまで講師になりたかったなんて、コトミさんマジ凄いね」
「ありがとう。でも離婚しないために通い出した筈だったから……凄くはないかも」
「でもさ、離婚自体大変じゃん。講師になれる確証だって分からないのに、どっちも叶えたんでしょ? 凄いよ!」
「う、うん……そうだけど」
褒められているけど、責められているような気分になってくる。
裏を返せば離婚してまで講師になった理由のもう一つは、ラブカルだけじゃなくて、世間的にも『タブ―』だから――――。
本当に講師になっていいのか――――
胸の奥から罪悪感が、黒い水のように湧き上がってきた。
「コトミさん?」
急に押し黙った私をリクが不思議そうに覗き込む。
リクの大きな瞳には、不安気な私の顔が映って見えた。
黒い渦に引き込まれそうになっていたのをハッと我に返る。
っ――――いけない!!
自分で決意したことに、悲観的になってどうするの!!
リクと話していると自分の中で眠っている物が、呼び起される感覚になる。
しっかりしなきゃ……
またフラッシュバックは、起こしたくはない。
「今度はリクの番ね! 何で講師になったの?」
気を取り直して、再びリクに理由を問いてみると――――
「内緒!」
「えぇっ!? ひゃっんんっ」
やっぱり理由を教えてくれない上に私の腰に腕を回してきて、覆い被さるように唇を塞いできた。

