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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目
息が出来ないのと口の中で飽和した唾液で苦しいのが先行して、リクに対抗する力が萎えてきた。

ささやかな抵抗が阻止されて、敗北感が無性に襲ってくる。

うぅぅぅ……。

今日の研修はリクのペースに嵌められそうな予感が、確定しそうだ。

――――いやいや!

研修は只のセックスとは違う。

ラブカルの神髄、見せてくれようじゃないの!!

自分もまだひよっこの癖に年上のプライドだろうか、心の中でちっこいチワワが踏ん反り返る。

別の意味で溺れそうなキスから、生還を図ろうとリクの背中に向けて震える手を振り下ろそうとした瞬間――――

チュッポン!

リクの唇が離れて、解放された私の口からは一気に透明な液体が溢れ出した。

「ふぅぅっ!」

「コトミさん! 大丈夫!?」

慌てて口を塞ごうとする前にリクが素早く動いて、唾液で濡れる私の口をローブの袖で拭いだす。

かなりの唾液の量に、リクのローブは瞬く間に大きなシミを作った。

「だ、大丈夫」

恥かしさと申し訳なさで慌ててリクから離れようとしたけど、リクはもう片方の乾いた袖で、入念に唾液を拭っていく。

「ごめんなさい。こんなに溜まっていたなんて苦しかったでしょ?」

「う、うん。ちょっとね」

こんなにした張本人は優しい声で気遣ってきて、妙な気分にさせられる。

リクは私が苦しいの……分かっていたんじゃないのかな?

そんな疑心が胸に浮かびそうになると――――

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