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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目
「コトミさんのキス……激しいから、俺もついつい必死になちゃっいました」

意味深な笑顔を浮かべて、しれっと言ってきた。

そんなリクの笑顔に――――

キュゥゥゥン!!

――って、しないって!

嘘……な気がした。

寧ろアラタだったら今の台詞が本当に思えてしまうほど、リクのこの笑顔が胡散臭く見えてしまう。

大丈夫かな、今日のレッスン――。

リクは前の二人よりはそつなくこなすだろけど、不安を煽ってくるのは人一倍だ。

あぁぁ……
きっとこれはラブカルコンピューターが私に与えた試練に違いない。

元々目指した理由が棘道。

これ位で一喜一憂していては、トゲトゲに負けてしまう。

私が最終的に相手にするのは、ラブカルに通ってくる生徒であって、リクじゃない――――!!

不安はまだ少し残るけど肚決めをした途端、胸を騒がせた暗雲は薄くなって消えていった。

私は負けじとリクにニッコリ微笑み返す。

「そう? 何かリクには手を抜いちゃいけない気がしたんだ」

ある意味本気でそう返すと、ほんの一瞬だけ珍しくリクが真顔になる。

些細な異変に、今度こそドッキン! と胸が高鳴ったけど――

「……へぇ……それは光栄ですね。コトミさんの本気、しっかり答えないとですね」

「え……?」

今までになく低い声で囁いてきた不敵なリクの口元に、再びモクモクと雲が立ち込めそうな気分にさせられた。

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