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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

はっ!
しっかりしろ、チワワ!!
つい数秒前、決意したばかりなのにリクの言動一つに、いちいち心の低気圧を発生している場合ではない。
こんな時ワタリが傍にいたら――
『本気で掛かれ!! チビ!』
ギロリと人睨みして、気合いを入れ直してくれるんだろうな。
当時は凄く怖かったけど、改めて思うと根性を鍛えて貰っていたんだと、しみじみと感謝してしまう。
今日は低気圧に飲み込まれないよう想像するだけで迫力があるイーグルアイに、時たま助けて貰うことにした。
少し眉を寄せて、困った顔をリクに向ける。
「リク、経験豊富そうなんだもん。お手柔らかにお願いします」
余り挑発しない方が良いと見て、控えめな言い方に変えてみる。
まだどこか壁を感じる空気を発しながら、リクは色っぽく微笑んできた。
「遊んでいた風に、見えますかね?」
「遊んでいたかは……分からないけど、経験値は高そうに感じるかな~。私なんか、殆ど男性経験ないまま結婚しちゃったから、凄く旦那の顔色伺っちゃって本音も言えなくて……。ラブカルで沢山のこと勉強させて貰ったんだけどね~」
リクへの警戒心が拭いきれないせいか、余計なことを自分から話してしまった。
やっちゃたぁ――――でも自分から心を開かないと、この壁を乗り越えられない気もする。
色素の薄い瞳が、微かに揺らぐ。
「……へぇ。色々悩んでいたんですね」
「そそそ! チビなりに悩んでいたの」
国境越えをするかのように、大鷲の脚にしがみ付いている気分になっているせいか、自分で『チビ』と言っていた。
しっかりしろ、チワワ!!
つい数秒前、決意したばかりなのにリクの言動一つに、いちいち心の低気圧を発生している場合ではない。
こんな時ワタリが傍にいたら――
『本気で掛かれ!! チビ!』
ギロリと人睨みして、気合いを入れ直してくれるんだろうな。
当時は凄く怖かったけど、改めて思うと根性を鍛えて貰っていたんだと、しみじみと感謝してしまう。
今日は低気圧に飲み込まれないよう想像するだけで迫力があるイーグルアイに、時たま助けて貰うことにした。
少し眉を寄せて、困った顔をリクに向ける。
「リク、経験豊富そうなんだもん。お手柔らかにお願いします」
余り挑発しない方が良いと見て、控えめな言い方に変えてみる。
まだどこか壁を感じる空気を発しながら、リクは色っぽく微笑んできた。
「遊んでいた風に、見えますかね?」
「遊んでいたかは……分からないけど、経験値は高そうに感じるかな~。私なんか、殆ど男性経験ないまま結婚しちゃったから、凄く旦那の顔色伺っちゃって本音も言えなくて……。ラブカルで沢山のこと勉強させて貰ったんだけどね~」
リクへの警戒心が拭いきれないせいか、余計なことを自分から話してしまった。
やっちゃたぁ――――でも自分から心を開かないと、この壁を乗り越えられない気もする。
色素の薄い瞳が、微かに揺らぐ。
「……へぇ。色々悩んでいたんですね」
「そそそ! チビなりに悩んでいたの」
国境越えをするかのように、大鷲の脚にしがみ付いている気分になっているせいか、自分で『チビ』と言っていた。

