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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

「別に褒めているつもりはないですよ。普通に思ったことを口にしているだけで」
耳たぶの下で甘い声で囁きながら、唇を肌に寄せてくる。
くすぐったくてゾクゾクする――――というよりは、呪いでも掛けられているみたいで怖かった。
「でも……言われている方は褒められていると思っちゃうよ」
襲ってくる震えを堪えるのに何かに掴まりたかったけど、リクの肩は気が引けてしまって、ベッドのシーツをギュッと握る。
明らかに硬直している私の状態をリクは気付いているのか分からないけど、唇で肌をくすぐり続けていた。
「あ……」
寒気に近い感覚が身体中に広がって、反射的に声が漏れてしまう。
「褒められるの嫌ですか?」
「嫌じゃ……ないけど」
そうだ――褒められて嫌な気分になる人なんて早々いない。
でも何だろう――――
リクは沢山の仮面を持っているように思えて、どれが本音なのか読めないからか、嬉しい言葉も素直に受け止められない自分がいた。
でもそれって、リクを疑っていることになるのかな……?
リクは真剣に言ってくれているとしたら、失礼なことだよね。
アラタの強引さも、クニミツの生真面目さも、ある意味真剣だった。
ただちょっと若い割にはミステリアスな感じがするだけであって、リクみたいなタイプを好む生徒もいるだろう。
私は何より、最上級にミステリアスな人の元で修行している訳だから――――。
「自然に相手の良い所言えるって、凄いね。リクは人気講師になると思うよ」
半分はそう願って……
半分は自分に言い聞かせるようにリクに伝えると――――
耳たぶの下で甘い声で囁きながら、唇を肌に寄せてくる。
くすぐったくてゾクゾクする――――というよりは、呪いでも掛けられているみたいで怖かった。
「でも……言われている方は褒められていると思っちゃうよ」
襲ってくる震えを堪えるのに何かに掴まりたかったけど、リクの肩は気が引けてしまって、ベッドのシーツをギュッと握る。
明らかに硬直している私の状態をリクは気付いているのか分からないけど、唇で肌をくすぐり続けていた。
「あ……」
寒気に近い感覚が身体中に広がって、反射的に声が漏れてしまう。
「褒められるの嫌ですか?」
「嫌じゃ……ないけど」
そうだ――褒められて嫌な気分になる人なんて早々いない。
でも何だろう――――
リクは沢山の仮面を持っているように思えて、どれが本音なのか読めないからか、嬉しい言葉も素直に受け止められない自分がいた。
でもそれって、リクを疑っていることになるのかな……?
リクは真剣に言ってくれているとしたら、失礼なことだよね。
アラタの強引さも、クニミツの生真面目さも、ある意味真剣だった。
ただちょっと若い割にはミステリアスな感じがするだけであって、リクみたいなタイプを好む生徒もいるだろう。
私は何より、最上級にミステリアスな人の元で修行している訳だから――――。
「自然に相手の良い所言えるって、凄いね。リクは人気講師になると思うよ」
半分はそう願って……
半分は自分に言い聞かせるようにリクに伝えると――――

