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第16章 ＩLesson ４回目

こじ開けられた隙間から素早く舌が挿し込まれて、一瞬にして私の舌が巻き取られる。

本気だ――――！！

リクの描くレッスンがどんなものかは計り知れないけど、何か秘めているものを吐き出されようとしている気がした。

さっきみたいな抵抗が出来ないほど、私の舌を捉えたまま口の中を掻き乱されていく。

「ふぅっ！　んっくぅ……」

肉ベラの根元から引っ張られる激しい動きに、粘膜から唾液が瞬く間に溢れ出てきて息苦しい。

苦しさからギュッと硬く閉じた瞼の裏が、チカチカと光が点滅してきた。

「はっ……ぁ……」

その途端――――

前回のレッスンで舐められた沼地が、湖面に波が立つかのようにザワザワと疼きだす。

ほんの僅かでも刻まれたリクの感触が、口の中を激しく蹂躙されると共に蘇ってきた。

ブルッ――――

いつになく背中が大きく震える。

「リ……まっ……」

このままレッスンに突入するのが怖くなってリクの動きを一旦止めようとしたけど、更に口の奥まで舌を捩じ込まれるかの勢いで、身体が覆い被さってきた。

すっぽりとリクの身体に包まれる形で、ベッドとの間に挟み込まれる。

抑え込まれるように身体が重なり合い、密着した肌からはリクの熱が伝わってきたけれど、寒気のような感覚がまた背中を走り抜けた。

リクは重石のように身体に体重をかけて私の動きを封じ込め、両腕は円を描くように私の頭を囲い込んでいた。