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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

「え……」
全身から力が抜けていないのが重ねられた身体に伝わっているからだろうけど、頭の中まで見透かされたみたいで、ドキッと心臓が萎縮する。
ドクドクドク――――と脈が早まり、嫌な汗を掻きそうだった。
「名だたる講師を相手にされてきたコトミさんでも、俺なんかを相手に緊張してくれているなら……光栄ですね」
上手く言葉を返せないでいる私の耳たぶを軽く甘噛みしてリクは、色っぽい声でそう囁いてきたが言葉に妙に含みを感じてしまう。
「そりゃ、何回もしてきたレッスンだけど、いつも緊張するよ~」
嘘ではない――本当にいつも緊張感はあった。
回数を重ねるレッスンに慣れてはきたけど、毎回変わる講師や自分の目指す道に、余裕を持てる時なんてある訳ない。
特にヤナセやワタリが担当だった暁には、反射的に身構えるに決まっている。
それはきっと、これからも変わらないし!
例えリクが、私の答えをちゃんと信じてくれなくても、他の講師は分かってくれている筈だ――――。
いつも明るく、前向きに励ましてきてくれた、講師たちの笑顔が、目に浮かばせていると――――
「ふ~ん……でも、これから毎日のようにレッスンしていたら、感覚麻痺しちゃいませんかね? コトミさんがそんなことになったら……俺ショックだな」
耳の軟骨に唇を這わせてきながら、リクは妖しげな呪文を鼓膜に絡ませてきた。
全身から力が抜けていないのが重ねられた身体に伝わっているからだろうけど、頭の中まで見透かされたみたいで、ドキッと心臓が萎縮する。
ドクドクドク――――と脈が早まり、嫌な汗を掻きそうだった。
「名だたる講師を相手にされてきたコトミさんでも、俺なんかを相手に緊張してくれているなら……光栄ですね」
上手く言葉を返せないでいる私の耳たぶを軽く甘噛みしてリクは、色っぽい声でそう囁いてきたが言葉に妙に含みを感じてしまう。
「そりゃ、何回もしてきたレッスンだけど、いつも緊張するよ~」
嘘ではない――本当にいつも緊張感はあった。
回数を重ねるレッスンに慣れてはきたけど、毎回変わる講師や自分の目指す道に、余裕を持てる時なんてある訳ない。
特にヤナセやワタリが担当だった暁には、反射的に身構えるに決まっている。
それはきっと、これからも変わらないし!
例えリクが、私の答えをちゃんと信じてくれなくても、他の講師は分かってくれている筈だ――――。
いつも明るく、前向きに励ましてきてくれた、講師たちの笑顔が、目に浮かばせていると――――
「ふ~ん……でも、これから毎日のようにレッスンしていたら、感覚麻痺しちゃいませんかね? コトミさんがそんなことになったら……俺ショックだな」
耳の軟骨に唇を這わせてきながら、リクは妖しげな呪文を鼓膜に絡ませてきた。

