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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

じわじわと――五官の一部を支配されていくみたいな感覚に襲われる。
そして私のことを気に掛けているような言葉の陰にリクの真意が時たま顔を覗かせていた。
「麻痺? ……しないよ」
「そうですか」
微かに吐息を耳に吹きかけて、指先で顎を優しく撫で上げる。
寒気なのか快感なの――――どっちも言い難い感覚にお尻までゾクッとしてしまう。
慣れているな――――。
ラブカルに通うまで経験が少なかった私でも、三人の中で一番若いリクの動きに、凄く経験値を感じる。
ナツみたいにスクールで叩き込まれたようなテクニックや、アラタみたいなごり押しとはまた違って、相手に合せて攻め方や雰囲気を変えていけるタイプだろう。
ラブカル講師向きの資質を持っているのに、リクから刺さる棘がこれからの彼自身をも棘道にしていくように思えた。
その棘の理由は何なのか今時点全く分からないけど、私が担当を終えるころには棘の鎧を脱がせることが出来ているだろうか……?
そう思った瞬間――――
しっかりとちゃんとリクと向き合っていきたいとの思いが、ムクムクと胸の奥から膨らみだす。
この眠れぬ森の美男を真の姿に目覚めさせてやろうじゃないの!!
ちっこいチワワが二本足で立ち上がった――――。
リクの指先が唇に触れる。
「リクも……麻痺しないでね。いつも生徒と真剣に向き合う講師になって欲しいな」
指先から伝わるくらい口元に笑みを浮かべて、リクの言葉をそのまま返した。
そして私のことを気に掛けているような言葉の陰にリクの真意が時たま顔を覗かせていた。
「麻痺? ……しないよ」
「そうですか」
微かに吐息を耳に吹きかけて、指先で顎を優しく撫で上げる。
寒気なのか快感なの――――どっちも言い難い感覚にお尻までゾクッとしてしまう。
慣れているな――――。
ラブカルに通うまで経験が少なかった私でも、三人の中で一番若いリクの動きに、凄く経験値を感じる。
ナツみたいにスクールで叩き込まれたようなテクニックや、アラタみたいなごり押しとはまた違って、相手に合せて攻め方や雰囲気を変えていけるタイプだろう。
ラブカル講師向きの資質を持っているのに、リクから刺さる棘がこれからの彼自身をも棘道にしていくように思えた。
その棘の理由は何なのか今時点全く分からないけど、私が担当を終えるころには棘の鎧を脱がせることが出来ているだろうか……?
そう思った瞬間――――
しっかりとちゃんとリクと向き合っていきたいとの思いが、ムクムクと胸の奥から膨らみだす。
この眠れぬ森の美男を真の姿に目覚めさせてやろうじゃないの!!
ちっこいチワワが二本足で立ち上がった――――。
リクの指先が唇に触れる。
「リクも……麻痺しないでね。いつも生徒と真剣に向き合う講師になって欲しいな」
指先から伝わるくらい口元に笑みを浮かべて、リクの言葉をそのまま返した。

