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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目
賢いリクなら、そこまで解っているだろう……

それとも自己犠牲を伴っても、『壊したい』ものでもあるの――――?

これは絶対、後者な気がする。

ザワザワザワ――――

再び胸騒ぎがしてきた。

簡単に収まりそうにないくらい胸の奥が落ち着かなくて、心音が耳の奥で大きく響き出す。

下手な小細工を使うよりも、ここは正直に言っておいた方が早くこの状況から、逃れられるかもしれない。

「ごめん! 今日は本当に無理そうなの! 報告はちゃんとするから、お願い……もうレッスンは中止にして」

本気で乞う思いで、喉の奥から声を吐き出した。

けど――――

「ちゃんと報告されるのも、逆に微妙ですよね。取り敢えず少しでも挿入した方が、無難だと思いますけど」

「へ……? いや、だからね。体調が……」

「大丈夫です。発作が起こりそうになったら、止めますから」

私の話なんか更々聞く気もない様子で、綺麗な顔に満面の笑顔を浮かべている。

悪魔か――――!?

ラブカル講師候補に、本気でそう思ってしまう。

新人の中で一番見込みがありそうな人物が、一番食わせ者だった。

駄目だ――何を言っても通じない。

斯くなる上は『非常ボタン』を押すしかないけど、簡単に手が届かないところに行ってしまっている。

どうしよう……。

眉間に力を込めて、ギュッと目を閉じる。

何かこの状況を打開する方法は、ないだろうか――――。

なけなしの脳みそで必死に考えていたが、その間にリクは私の脚を持ち上げて思いっきり左右に広げた。

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