この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

「え……?」
ヤナセの『レッスン中断』指示に、珍しくリクが動揺している。
今まで私が何を言っても余裕の態度で飄々としていたのに、ヤナセの鶴の一声で、これ程違うものなのか――――。
まぁ確かに、非常ボタンにマイクが付いていたなんて、思わないよね。
でも中断の理由は後で説明してくれると言っているし、レッスン内容を聞かれていた訳じゃないんだから、そこまで驚くことないんじゃないかな?
余りのリクの態度の違いに、ちょっと不満に思ってしまう。
またヤナセたちが来るかもしれないから、取り敢えずローブを着ておこうと、ベッドから下りようとしたら、逆にリクはベッドの上に乗ってきた。
「リク?」
「何故ですか? 非常ボタンの異常だけでレッスン中止って、大袈裟じゃないでしょうか?」
見てくれの派手さの割には丁寧な言葉で淡々と、非常ボタンに向かって話しかけているが、さっきまで小悪魔な笑みを浮かべていた綺麗な顔は、少し怒気を浮かべているように見える。
自分の思い通りにならなくなって、頭にきたのだろうか――――?
リクが考えていることは、多分良いことではないだろうけど……
何を考えているのか、ちゃんと向き合ってみたい――――。
どうしてか不思議と、そう思うのだ。
マイク越しとはいえ怖い者知らずの質問をしたリクにヤナセは何て返してくるか、緊張気味に待ち構える。
『言わずとも……分かるだろう。いいから中止しなさい』
いつになく低いヤナセの声が、非常ボタンから響いてきた。
ヤナセの『レッスン中断』指示に、珍しくリクが動揺している。
今まで私が何を言っても余裕の態度で飄々としていたのに、ヤナセの鶴の一声で、これ程違うものなのか――――。
まぁ確かに、非常ボタンにマイクが付いていたなんて、思わないよね。
でも中断の理由は後で説明してくれると言っているし、レッスン内容を聞かれていた訳じゃないんだから、そこまで驚くことないんじゃないかな?
余りのリクの態度の違いに、ちょっと不満に思ってしまう。
またヤナセたちが来るかもしれないから、取り敢えずローブを着ておこうと、ベッドから下りようとしたら、逆にリクはベッドの上に乗ってきた。
「リク?」
「何故ですか? 非常ボタンの異常だけでレッスン中止って、大袈裟じゃないでしょうか?」
見てくれの派手さの割には丁寧な言葉で淡々と、非常ボタンに向かって話しかけているが、さっきまで小悪魔な笑みを浮かべていた綺麗な顔は、少し怒気を浮かべているように見える。
自分の思い通りにならなくなって、頭にきたのだろうか――――?
リクが考えていることは、多分良いことではないだろうけど……
何を考えているのか、ちゃんと向き合ってみたい――――。
どうしてか不思議と、そう思うのだ。
マイク越しとはいえ怖い者知らずの質問をしたリクにヤナセは何て返してくるか、緊張気味に待ち構える。
『言わずとも……分かるだろう。いいから中止しなさい』
いつになく低いヤナセの声が、非常ボタンから響いてきた。

