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ラブカルチャースクール 3
第16章 ILesson 4回目

ひえぇぇぇ――――っ!!
顔は見えなくても、ヤナセのご立腹加減が伝わって来る。
以前、無茶なレッスンをするナツやハヤトを叱った時も、これくらい低い声で怖かった。
あの俺様ハヤトでさえ大人しく言うこと聞いたくらいだし、四天王のホズミ姉さんとハナブサだってヤナセを怒らせないようにしているのに――。
新人でヤナセと接することが、まだ少ないからかもしれないけど、それでもヤナセに食って掛かるなんて、『真正怖い者知らず』なのだろうか。
ヤナセのオーラにビビっていた、マイウェイなアラタの方がまともに思えてくる。
中断の指示にリクがどう返すかハラハラしながら見守っていると――――
「……分かりました」
しばしの沈黙の後、一言だけ返事をした。
これ以上、ヤナセに何を言っても無理だと察したであろうけど、リクの顔は凄く醒めた表情をしている。
リクに感じる違和感――――ラブカル講師への情熱を感じないように……
その表情からも温度が感じられない。
「リク……」
「コトミさん。そういうことで、今日はここまでだそうです。着替えましょう」
何て言葉を掛けたらいいか分からなくて名前を呼び掛けると、リクはニッコリと微笑んでそう言ってきた。
普通だったら大半の女子を魅了しそうな微笑みも、今となっては偽りの仮面にしか見えない。
「うん……はい、ローブ」
「ありがとうございます」
私はこれからどうやって、リクに接していけばいいのだろう――――。
生徒の時のレッスンより、大きな壁が前に立ちはだかっている気持ちになりながら、リクにローブを差し出す。
顔は見えなくても、ヤナセのご立腹加減が伝わって来る。
以前、無茶なレッスンをするナツやハヤトを叱った時も、これくらい低い声で怖かった。
あの俺様ハヤトでさえ大人しく言うこと聞いたくらいだし、四天王のホズミ姉さんとハナブサだってヤナセを怒らせないようにしているのに――。
新人でヤナセと接することが、まだ少ないからかもしれないけど、それでもヤナセに食って掛かるなんて、『真正怖い者知らず』なのだろうか。
ヤナセのオーラにビビっていた、マイウェイなアラタの方がまともに思えてくる。
中断の指示にリクがどう返すかハラハラしながら見守っていると――――
「……分かりました」
しばしの沈黙の後、一言だけ返事をした。
これ以上、ヤナセに何を言っても無理だと察したであろうけど、リクの顔は凄く醒めた表情をしている。
リクに感じる違和感――――ラブカル講師への情熱を感じないように……
その表情からも温度が感じられない。
「リク……」
「コトミさん。そういうことで、今日はここまでだそうです。着替えましょう」
何て言葉を掛けたらいいか分からなくて名前を呼び掛けると、リクはニッコリと微笑んでそう言ってきた。
普通だったら大半の女子を魅了しそうな微笑みも、今となっては偽りの仮面にしか見えない。
「うん……はい、ローブ」
「ありがとうございます」
私はこれからどうやって、リクに接していけばいいのだろう――――。
生徒の時のレッスンより、大きな壁が前に立ちはだかっている気持ちになりながら、リクにローブを差し出す。

