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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

「ありがとう……ございます」
さっきまでのリクとのツンドラレッスンの後だけに、ヤナセの優しさが物凄く温かくて、有難さに自然と目尻に涙が浮かんでしまう。
ヤナセは蕾が綻び始めるかのような柔らかい微笑みを浮かべ、私をソファーにゆっくりと座らせてくれた。
「今……お茶を淹れますので、少々お待ちくださいね」
「はい」
お茶の準備に向かうヤナセの動きはまるで微風のようで、いつもの爽やかな香りが鼻腔をそっとくすぐってくる。
講師になってまでも、こんな展開で忙しいヤナセにお茶を淹れて貰うことに恐縮する気持ちで握った手を膝に載せて肩を窄めていると
「琴海さん、失礼するね」
「あ、はい!」
向かいのソファーにカミジョウさんが座った。
目の前のカミジョウさんは穏やかに微笑んでいるけど、内心はどう思っているのだろう――――。
アラタ、クニミツ……そしてリクと、私のレッスンだけトラブル続きだ。
いくらヤナセが一目置くカミジョウさんでも、自分が担当する講師に連日問題を起きていたら、スクール的には宜しくないだろう。
こうやって優しくフォローしてくれたり笑っているけど、実際は大変なことになっているかもしれない――――。
勝手な想像が膨らむと余りの申し訳なさに、車のシートを倒したみたいに、反射的に勢いよく身体を折って頭を下げる。
「連日、大変申し訳ありません!!」
「琴海さん、危ないよ」
「ほえ?」
カミジョウさんの声と共に、おでこに温かいものが当たった。
さっきまでのリクとのツンドラレッスンの後だけに、ヤナセの優しさが物凄く温かくて、有難さに自然と目尻に涙が浮かんでしまう。
ヤナセは蕾が綻び始めるかのような柔らかい微笑みを浮かべ、私をソファーにゆっくりと座らせてくれた。
「今……お茶を淹れますので、少々お待ちくださいね」
「はい」
お茶の準備に向かうヤナセの動きはまるで微風のようで、いつもの爽やかな香りが鼻腔をそっとくすぐってくる。
講師になってまでも、こんな展開で忙しいヤナセにお茶を淹れて貰うことに恐縮する気持ちで握った手を膝に載せて肩を窄めていると
「琴海さん、失礼するね」
「あ、はい!」
向かいのソファーにカミジョウさんが座った。
目の前のカミジョウさんは穏やかに微笑んでいるけど、内心はどう思っているのだろう――――。
アラタ、クニミツ……そしてリクと、私のレッスンだけトラブル続きだ。
いくらヤナセが一目置くカミジョウさんでも、自分が担当する講師に連日問題を起きていたら、スクール的には宜しくないだろう。
こうやって優しくフォローしてくれたり笑っているけど、実際は大変なことになっているかもしれない――――。
勝手な想像が膨らむと余りの申し訳なさに、車のシートを倒したみたいに、反射的に勢いよく身体を折って頭を下げる。
「連日、大変申し訳ありません!!」
「琴海さん、危ないよ」
「ほえ?」
カミジョウさんの声と共に、おでこに温かいものが当たった。

