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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

このまま楽しくカミジョウさんからヤナセの話を聞いていたいけど、時間はそれほど残されていないだろう。
私がリラックス出来るように気を使ってくれているのが伝わってくる。
だからって、この温かい雰囲気に浸っていてはいけないと思った――――。
「あの……非常ボタンのことなんですけど……」
カミジョウさんの話が区切れたところで、意を決して自分から本題を切り出す。
大御所の二人に対してペーペーのチワワ如きがしゃしゃるなんて、凄く失礼なことかもしれないけど、連日のレッスンで二人に迷惑を掛けているからには、自分の責任はちゃんと受け止めたい。
カミジョウさんは「あぁ……」と小さく呟くと、腕時計を軽く見やる。
「喫茶店のことが懐かしくて、ついつい話長くなっちゃったね。じゃぁそろそろレッスンの話でもしようか」
常に変わらぬ穏やかな声と笑顔で、カミジョウさんはレッスンの話も気さくな感じで始めようとしてくれた。
カミジョウさんまでのレベルになると、トラブルも蚊に刺されたレベルなのかもしれない。
そういえばヤナセも、何かあっても動揺する姿を見たことがなかったよな。
カリスマ講師はやはり、レベルが違い過ぎる――――。
ほんの僅かな時間でさえ、このコンビの凄さを実感させられた。
私が悶々と二人のオーラに、圧倒されていると
「では先ず……非常ボタンのことから、ご説明させて頂きますね」
ヤナセは美しい微笑みを浮かべながら、静かに話を始めた。
私がリラックス出来るように気を使ってくれているのが伝わってくる。
だからって、この温かい雰囲気に浸っていてはいけないと思った――――。
「あの……非常ボタンのことなんですけど……」
カミジョウさんの話が区切れたところで、意を決して自分から本題を切り出す。
大御所の二人に対してペーペーのチワワ如きがしゃしゃるなんて、凄く失礼なことかもしれないけど、連日のレッスンで二人に迷惑を掛けているからには、自分の責任はちゃんと受け止めたい。
カミジョウさんは「あぁ……」と小さく呟くと、腕時計を軽く見やる。
「喫茶店のことが懐かしくて、ついつい話長くなっちゃったね。じゃぁそろそろレッスンの話でもしようか」
常に変わらぬ穏やかな声と笑顔で、カミジョウさんはレッスンの話も気さくな感じで始めようとしてくれた。
カミジョウさんまでのレベルになると、トラブルも蚊に刺されたレベルなのかもしれない。
そういえばヤナセも、何かあっても動揺する姿を見たことがなかったよな。
カリスマ講師はやはり、レベルが違い過ぎる――――。
ほんの僅かな時間でさえ、このコンビの凄さを実感させられた。
私が悶々と二人のオーラに、圧倒されていると
「では先ず……非常ボタンのことから、ご説明させて頂きますね」
ヤナセは美しい微笑みを浮かべながら、静かに話を始めた。

