この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

何気にカミジョウさんの方に視線を移すと目が合い、ニッコリ微笑んで頷き返してくる。
その笑顔に、私の気持ちを理解してくれていたのが伝わってくるのと同時に、非常ボタンの説明に関しては、ヤナセに一任しているのも伺えた。
とにかく今は、話をしっかり聞こう――――。
時間もないし、わざわざこういう機会を作ってくれたのを無駄にはしたくない。
顔つきを変えてヤナセに見やると、目を細めて微笑む笑顔は変わらずだったが、何かいつもと違うようにも感じた。
「非常ボタンは……名前の通り非常用ですので、万が一に備えてマイクや部屋の状況を聞き取れるように、システムが切り替わるようになっております」
低い色っぽい声で流暢に説明してくれるヤナセに、相槌の代わりにコクコクと頷いて真剣に話を聞き入る。
「切り替わる方法としましては……手動と自動の二種類あります。レッスン時間がオーバーした場合などは、大抵手動で切り替えて状況を確認するパターン……」
確かに、時間オーバーは明らかにおかしいだろう。
前にレッスンの時にハヤトと揉めた時、ヤナセが察して乗り込んできてくれたけど、あれはイレギュラーだったんだろうな。
でも結局、ハヤトは自分でボタンを押して、ヤナセを呼んだんだよね――――などと、何気に過去のレッスンが、頭を過る。
「もう一つの自動の場合は……今回みたいに、非常ボタンに強い衝撃が加わるとオートシステムでマイクが入るようになっております」
「あっ! なるほど!」
ヤナセの説明に、レッスン中の情景が蘇ってきた。
その笑顔に、私の気持ちを理解してくれていたのが伝わってくるのと同時に、非常ボタンの説明に関しては、ヤナセに一任しているのも伺えた。
とにかく今は、話をしっかり聞こう――――。
時間もないし、わざわざこういう機会を作ってくれたのを無駄にはしたくない。
顔つきを変えてヤナセに見やると、目を細めて微笑む笑顔は変わらずだったが、何かいつもと違うようにも感じた。
「非常ボタンは……名前の通り非常用ですので、万が一に備えてマイクや部屋の状況を聞き取れるように、システムが切り替わるようになっております」
低い色っぽい声で流暢に説明してくれるヤナセに、相槌の代わりにコクコクと頷いて真剣に話を聞き入る。
「切り替わる方法としましては……手動と自動の二種類あります。レッスン時間がオーバーした場合などは、大抵手動で切り替えて状況を確認するパターン……」
確かに、時間オーバーは明らかにおかしいだろう。
前にレッスンの時にハヤトと揉めた時、ヤナセが察して乗り込んできてくれたけど、あれはイレギュラーだったんだろうな。
でも結局、ハヤトは自分でボタンを押して、ヤナセを呼んだんだよね――――などと、何気に過去のレッスンが、頭を過る。
「もう一つの自動の場合は……今回みたいに、非常ボタンに強い衝撃が加わるとオートシステムでマイクが入るようになっております」
「あっ! なるほど!」
ヤナセの説明に、レッスン中の情景が蘇ってきた。

