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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

リクの手によって、弾き飛ばされた非常ボタンは勢いよく飛んでいった。
その時にきっとベッドの柵か、壁に当たったんだろう。
押そうと思った非常ボタンが自分の手に届かなくなった時、一瞬絶望感が襲ったけれども、知らない内にSOSは発信されていたのだ。
偶然のような必然――――を作り出してくれたラブカルのシステムに、流石としか言いようがない。
感動で胸が、熱くなる。
青褪めていた顔が、ほんのり紅潮してくるのが自分でも解った。
そんな私の様子にヤナセは柔らかく、微笑み掛けてくる。
「マイクはずっと……スイッチを入れておくことはできますが、一応状況の安全が確認出来ましたら、一分ほどで切るようにしております」
「じゃぁ、今回は……?」
マイクが入った時点で、言葉だけならリクは特に変なことを言っていなかった筈。
ヤナセは何処で、様子がおかしいと気付いたんだろう――――?
はっ!
やっぱり『テレパシー』!?
ヤナセなら納得できるかも!!
本気でそう思っていると、ヤナセは軽く握った手を綺麗な口元に寄せて、魅惑の微笑みを浮かべる。
「クスクス……琴海さん。私は……不思議な力は、使えませんよ」
いつもの読心術で、私の思考はバレバレのようだった。
使ってる!
不思議な力、使っているじゃないですか!!
焦って口をパクパクしていると、ヤナセの横でカミジョウさんも楽しそうに笑っている。
またしてもやらかしてしまったことが恥ずかしいけど、ヤナセとカミジョウさんの笑顔を見ていると、絶対の安心感に身体が包み込まれる感覚になって、自然と全身がポカポカしてきた。
その時にきっとベッドの柵か、壁に当たったんだろう。
押そうと思った非常ボタンが自分の手に届かなくなった時、一瞬絶望感が襲ったけれども、知らない内にSOSは発信されていたのだ。
偶然のような必然――――を作り出してくれたラブカルのシステムに、流石としか言いようがない。
感動で胸が、熱くなる。
青褪めていた顔が、ほんのり紅潮してくるのが自分でも解った。
そんな私の様子にヤナセは柔らかく、微笑み掛けてくる。
「マイクはずっと……スイッチを入れておくことはできますが、一応状況の安全が確認出来ましたら、一分ほどで切るようにしております」
「じゃぁ、今回は……?」
マイクが入った時点で、言葉だけならリクは特に変なことを言っていなかった筈。
ヤナセは何処で、様子がおかしいと気付いたんだろう――――?
はっ!
やっぱり『テレパシー』!?
ヤナセなら納得できるかも!!
本気でそう思っていると、ヤナセは軽く握った手を綺麗な口元に寄せて、魅惑の微笑みを浮かべる。
「クスクス……琴海さん。私は……不思議な力は、使えませんよ」
いつもの読心術で、私の思考はバレバレのようだった。
使ってる!
不思議な力、使っているじゃないですか!!
焦って口をパクパクしていると、ヤナセの横でカミジョウさんも楽しそうに笑っている。
またしてもやらかしてしまったことが恥ずかしいけど、ヤナセとカミジョウさんの笑顔を見ていると、絶対の安心感に身体が包み込まれる感覚になって、自然と全身がポカポカしてきた。

