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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

少し間を置いてから、ヤナセは言葉を続ける。
「本日は……前回のレッスンの件もありましたので、申し訳ありませんが所々でマイクを入れさせて頂きました。通常のレッスンでは基本致しませんが、新人訓練の初期の段階では……時たまチェックが入る場合があります」
「新人訓練の時のみですか?」
「はい……失礼かと思いますが、念のため……」
「……分かりました。確かに今回のことを思うと、何かあるかもしれませんよね」
「琴海さん……」
心配そうな声で呼び掛けてくる少し憂い気な表情が、ヤナセの美しさを更に際立たせた。
レッスン内容が聞かれていたことはショックというより、自分の不甲斐なさに情けなく感じてしまった。
こうなったのも元々、最初のレッスンの発作や、アラタ、クニミツの前例もあってだろう。
生徒の時はプライベートなこともあったから、マイクとかは仕掛けられていなかっただろうけど、今はお互い講師としてのレッスンだ。
講師が一人前に成長しなければ、ラブカルは存続出来ない。
男性講師がいてこその、ラブカルなのだから――――。
そして、男性講師の育成に必要なのが私たち『女性講師』だ。
今はまだ新人の三人しか担当していないけど、これからはもっと沢山の講師とレッスンをしていかないといけない。
それは生徒の時の比じゃないんだ――――。
「大丈夫です。私も講師ですから!」
心意気を口にした瞬間、セイジの顔が頭に浮かび、胸の奥がチクッと針を刺す。
だけど私は、この道を進んでいくと決めた。
いつか必ず……
貴方に辿り着きたいから――――。
「本日は……前回のレッスンの件もありましたので、申し訳ありませんが所々でマイクを入れさせて頂きました。通常のレッスンでは基本致しませんが、新人訓練の初期の段階では……時たまチェックが入る場合があります」
「新人訓練の時のみですか?」
「はい……失礼かと思いますが、念のため……」
「……分かりました。確かに今回のことを思うと、何かあるかもしれませんよね」
「琴海さん……」
心配そうな声で呼び掛けてくる少し憂い気な表情が、ヤナセの美しさを更に際立たせた。
レッスン内容が聞かれていたことはショックというより、自分の不甲斐なさに情けなく感じてしまった。
こうなったのも元々、最初のレッスンの発作や、アラタ、クニミツの前例もあってだろう。
生徒の時はプライベートなこともあったから、マイクとかは仕掛けられていなかっただろうけど、今はお互い講師としてのレッスンだ。
講師が一人前に成長しなければ、ラブカルは存続出来ない。
男性講師がいてこその、ラブカルなのだから――――。
そして、男性講師の育成に必要なのが私たち『女性講師』だ。
今はまだ新人の三人しか担当していないけど、これからはもっと沢山の講師とレッスンをしていかないといけない。
それは生徒の時の比じゃないんだ――――。
「大丈夫です。私も講師ですから!」
心意気を口にした瞬間、セイジの顔が頭に浮かび、胸の奥がチクッと針を刺す。
だけど私は、この道を進んでいくと決めた。
いつか必ず……
貴方に辿り着きたいから――――。

