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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

それから私は、出来るだけ詳細にレッスン内容を伝えていった。
ヤナセとカミジョウさんは、話の腰を折らないように静かに頷きながら、黙って報告を聞いていてくれた。
なるべく自分の色を付けないように、的確に伝えるって難しいと話しながら痛感していく。
赤裸々に話していくと、正直恥ずかしさも感じなくはない。
だけど今回のレッスンは、ちゃんと報告しておかないと、いけないような気がする。
今後のレッスンに関わるというよりは、ラブカルに対するリクの負の感情は凄く嫌な予感がするからだ――――。
出来る限りのことを一通り話し終えると、しばし沈黙になった。
ヤナセはヘーゼルの瞳に陰を落とすように、長い睫毛を少し伏せる。
カミジョウさんは細いけど骨ばった手を軽く握り、顎に当てながら視線を天井に向けた。
地を見るヤナセに、天を仰ぐカミジョウさん――――
相反するような視線だけど、二人して何かを見据えているようで、言い知れぬパワーを感じてしまう。
そんな『KYコンビ』に圧倒されながら、一気に喋って息切れ気味になった呼吸を整えた。
私の呼吸が落ち着いてきた頃、ヤナセが見計らったように話しかけてくる。
「琴海さん……詳細にお話を聞かせて下さり、ありがとうございます。お辛いこともあったかと思います。思い出させてしまい……申し訳ないです」
生徒の時と違って、もう講師になったからには仕事として報告の義務はあるのに、私の心情を常に理解してくれるヤナセの気遣いは、ずっと変わらない。
この絶対的なヤナセの優しさがあるから、何があっても大丈夫だと信じられた――――。
ヤナセとカミジョウさんは、話の腰を折らないように静かに頷きながら、黙って報告を聞いていてくれた。
なるべく自分の色を付けないように、的確に伝えるって難しいと話しながら痛感していく。
赤裸々に話していくと、正直恥ずかしさも感じなくはない。
だけど今回のレッスンは、ちゃんと報告しておかないと、いけないような気がする。
今後のレッスンに関わるというよりは、ラブカルに対するリクの負の感情は凄く嫌な予感がするからだ――――。
出来る限りのことを一通り話し終えると、しばし沈黙になった。
ヤナセはヘーゼルの瞳に陰を落とすように、長い睫毛を少し伏せる。
カミジョウさんは細いけど骨ばった手を軽く握り、顎に当てながら視線を天井に向けた。
地を見るヤナセに、天を仰ぐカミジョウさん――――
相反するような視線だけど、二人して何かを見据えているようで、言い知れぬパワーを感じてしまう。
そんな『KYコンビ』に圧倒されながら、一気に喋って息切れ気味になった呼吸を整えた。
私の呼吸が落ち着いてきた頃、ヤナセが見計らったように話しかけてくる。
「琴海さん……詳細にお話を聞かせて下さり、ありがとうございます。お辛いこともあったかと思います。思い出させてしまい……申し訳ないです」
生徒の時と違って、もう講師になったからには仕事として報告の義務はあるのに、私の心情を常に理解してくれるヤナセの気遣いは、ずっと変わらない。
この絶対的なヤナセの優しさがあるから、何があっても大丈夫だと信じられた――――。

