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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY
だけどいつまでも、その優しさに甘えていてはダメなんだ。
ヤナセの顔から憂いをなくすのも、私の目標の一つなんだから――――!!
私は軽く頭を下げて、笑顔で言葉を返した。
「とんでもないです。拙い説明で申し訳ないです……ご不明な点がありましたら、何なりと聞いて下さい」
自分ではまだ判断しかねる部分があるから、ベテランの二人から聞いて貰った方が、早いだろう。
ドンとこぉ~い! と思ったら――――
「いえ……充分なご説明でした。お手数ですが、いつも通りにレポートにもまとめて下さい」
エスパーヤナセには、これ以上は必要なかったみたいだ。
「あ、はい! 分かりました」
どんな質問にも答えようと構えていた分、ちょっと拍子抜けしてしまった。
一人で勝手に熱くなっていたのが照れ臭くて、人差し指で頬をポリポリと掻いていると、カミジョウさんが指先を組んだ腕を膝に載せて上体を少し前のめりにしてきて穏やかに微笑む。
この笑顔を見ると、釣られてほっこりした気分になって自然と微笑んでしまう。
ヤナセの笑顔は悩殺兵器だけど、カミジョウさんの笑顔は相手から闘争心を吸い取る掃除機みたいだ。
ある意味、凄い吸引力である。
若干距離が近付いたカミジョウさんの笑顔に、吸い込まれそうに自分も身体を前に出し掛けると――――
「琴海さんは、スクールの掟のことどう思う?」
突如『掟』について質問されてしまった。
ヤナセの顔から憂いをなくすのも、私の目標の一つなんだから――――!!
私は軽く頭を下げて、笑顔で言葉を返した。
「とんでもないです。拙い説明で申し訳ないです……ご不明な点がありましたら、何なりと聞いて下さい」
自分ではまだ判断しかねる部分があるから、ベテランの二人から聞いて貰った方が、早いだろう。
ドンとこぉ~い! と思ったら――――
「いえ……充分なご説明でした。お手数ですが、いつも通りにレポートにもまとめて下さい」
エスパーヤナセには、これ以上は必要なかったみたいだ。
「あ、はい! 分かりました」
どんな質問にも答えようと構えていた分、ちょっと拍子抜けしてしまった。
一人で勝手に熱くなっていたのが照れ臭くて、人差し指で頬をポリポリと掻いていると、カミジョウさんが指先を組んだ腕を膝に載せて上体を少し前のめりにしてきて穏やかに微笑む。
この笑顔を見ると、釣られてほっこりした気分になって自然と微笑んでしまう。
ヤナセの笑顔は悩殺兵器だけど、カミジョウさんの笑顔は相手から闘争心を吸い取る掃除機みたいだ。
ある意味、凄い吸引力である。
若干距離が近付いたカミジョウさんの笑顔に、吸い込まれそうに自分も身体を前に出し掛けると――――
「琴海さんは、スクールの掟のことどう思う?」
突如『掟』について質問されてしまった。