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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY
カミジョウさん――――?

時たまヤナセはこういう表情を見せるが、カミジョウさんは常に微笑んでいるイメージだったから、この憂い気な表情が衝撃的に感じる。

でもいくらカリスマ講師でも、カミジョウさんだって人間だ。

時には怒るだろうし、哀愁を漂わせることだって当たり前のことだろう。

サイボーグヤナセをずっと見てきたせいか、四天王も含めて、特別講師が人間の域を超えている感覚が染み付いてしまっているのかもしれない。

この時の私は、カミジョウさんの見せた表情の意味を深く考えていなくって――――

自分の中に出来上がりそうな固定概念を振り払うように、胸の内でプルプルと首を振った。

「カミジョウさんでも縛られているように思っていらしたなら、他の講師の方はもっと感じていそうですよね」

そう言いながらふと、コンドームルールを思い出す。

一人一人の形に合わせた避妊具。

個数管理もされていて、レッスン後に使用状況まで調べられる――――。

その完全なシステムな故に、講師もストイックになっていくのかもしれないけど、ヤナセは形骸化していくのを懸念して、『掟改正』に動き出した。

カミジョウさんは少し肩を上げて

「ははは! 正直、そんな声は少なくないよね」

お道化た感じでヤナセに視線を向けると、ヤナセは柔らかく微笑んでいる。

キュゥン――――

ヤナセとカミジョウさんのやり取りに、何だか嬉しくなって胸がときめいてしまった。

四天王とはまた違った雰囲気で、良いなぁ~このコンビ!

言葉数少なくても通じ合っているのは、お互いの信頼があってこそだろうな。

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