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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

ベテランコンビに密かに和みつつ、話を続けるカミジョウさんに耳を傾ける。
「琴海さんもヤナセから色々と話は聞いているかな……確かに改正に賛成派が殆どだけど、反対派も居なくはなくてね」
「はい……」
「スクールがここまで成長したのも、今の体制を徹底したからこそだと思っている派閥もあってね。改正案が成立するのを阻止しようとする動きもあったりしているんだ」
「はい。伺っています」
優しい笑顔を浮かべながらも神妙に話すカミジョウさんに、私も真剣に答えていく。
『阻止グループ』――――セルジュたちの派閥だろう。
ヤナセから掟改正の噂の出所を調べる極秘任務に協力しているけど、その噂だって反対派が絡んでいるのが予想される。
ヤナセと張り合うくらい、綺麗な顔立ちのフランス人のセルジュ――――。
あの美しい顔に受けベる悪魔的な笑みは、絶対に何か企んでいるに違いない!!
私の中でかなりセルジュへの疑惑が確定しつつあった。
「クス……琴海さん、今時点それほど難しい状況ではありませんから、そんなに険しいお顔をされなくても大丈夫ですよ」
口には出さずとも、心の声がもろに顔に出ていたみたいで、カミジョウさんの話を黙って聞いていたヤナセが、わざわざ気に掛けてきた。
しまった!
またしても、うっかりチワワだ!
これじゃあ、ヤナセの千里眼を使わなくても、考えていることがお見通しだわ。
「あっ! つい気合いが入っちゃいまして!」
慌てて眉間から力を抜いて、表情を笑顔に戻す私を二人は微笑ましく、眺めていた。
「琴海さんもヤナセから色々と話は聞いているかな……確かに改正に賛成派が殆どだけど、反対派も居なくはなくてね」
「はい……」
「スクールがここまで成長したのも、今の体制を徹底したからこそだと思っている派閥もあってね。改正案が成立するのを阻止しようとする動きもあったりしているんだ」
「はい。伺っています」
優しい笑顔を浮かべながらも神妙に話すカミジョウさんに、私も真剣に答えていく。
『阻止グループ』――――セルジュたちの派閥だろう。
ヤナセから掟改正の噂の出所を調べる極秘任務に協力しているけど、その噂だって反対派が絡んでいるのが予想される。
ヤナセと張り合うくらい、綺麗な顔立ちのフランス人のセルジュ――――。
あの美しい顔に受けベる悪魔的な笑みは、絶対に何か企んでいるに違いない!!
私の中でかなりセルジュへの疑惑が確定しつつあった。
「クス……琴海さん、今時点それほど難しい状況ではありませんから、そんなに険しいお顔をされなくても大丈夫ですよ」
口には出さずとも、心の声がもろに顔に出ていたみたいで、カミジョウさんの話を黙って聞いていたヤナセが、わざわざ気に掛けてきた。
しまった!
またしても、うっかりチワワだ!
これじゃあ、ヤナセの千里眼を使わなくても、考えていることがお見通しだわ。
「あっ! つい気合いが入っちゃいまして!」
慌てて眉間から力を抜いて、表情を笑顔に戻す私を二人は微笑ましく、眺めていた。

