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ラブカルチャースクール 3
第17章 Lesson KY

「クスクス……何事にも前向きなのは、琴海さんの良い所ですね。でも……ご無理はしないで下さいね」
ヤナセはサラッと髪を揺らし、いつもの花のように華やかな笑みを見せながらも、私のことを労ってくれる。
『ご無理はしないで』――――多分、掟の噂調査のことだろう。
ついこないだも深入りしかけて、セルジュの部屋に連れて行かれそうな所をセイジに止めて貰っただけじゃなく、更にそこまで見抜いていたヤナセに助けてくれたばかりだし。
それでなくても普段から何かと無茶して、ヤナセに迷惑を掛けているのに――――
本当に気を付けないとだ。
「はい。よくよく気を付けます」
飼い主に窘められたワンコよろしく、肩を竦めて恐縮した。
ヤナセが口元を綻ばせながら小さく頷くと、カミジョウさんがニッコリと笑う。
「改正案の賛成派は確かに多いけど、絶対に案が通るとは断定も出来ないんだよね。でももし通ったらと思うと、講師も人間だからさ……やっぱり気持ち浮かれてくる部分のあると思うんだ」
「はぁ……確かに」
その代表がアラタだろう。
アラタなんか、まだ講師デビューもしていないのに、掟改正で頭がいっぱいぽい感じだったな。
ちゃんとラブカル講師になれるのか、そっちの方が心配になる。
「うん、混乱を招かないように一部の講師で、噂の出所を調べているんだけどね。もし琴海さんも何か聞かれることがあったら、素知らぬフリして無視してくれるかな」
「……はい。分かりました」
あれれれ?
カミジョウさん、私が噂の出所について調べているのをヤナセから聞いていないのかな?
戸惑いがちに視線を泳がせると、ヤナセは艶やかな唇に笑みを湛え、再び軽く頷いた。
ヤナセはサラッと髪を揺らし、いつもの花のように華やかな笑みを見せながらも、私のことを労ってくれる。
『ご無理はしないで』――――多分、掟の噂調査のことだろう。
ついこないだも深入りしかけて、セルジュの部屋に連れて行かれそうな所をセイジに止めて貰っただけじゃなく、更にそこまで見抜いていたヤナセに助けてくれたばかりだし。
それでなくても普段から何かと無茶して、ヤナセに迷惑を掛けているのに――――
本当に気を付けないとだ。
「はい。よくよく気を付けます」
飼い主に窘められたワンコよろしく、肩を竦めて恐縮した。
ヤナセが口元を綻ばせながら小さく頷くと、カミジョウさんがニッコリと笑う。
「改正案の賛成派は確かに多いけど、絶対に案が通るとは断定も出来ないんだよね。でももし通ったらと思うと、講師も人間だからさ……やっぱり気持ち浮かれてくる部分のあると思うんだ」
「はぁ……確かに」
その代表がアラタだろう。
アラタなんか、まだ講師デビューもしていないのに、掟改正で頭がいっぱいぽい感じだったな。
ちゃんとラブカル講師になれるのか、そっちの方が心配になる。
「うん、混乱を招かないように一部の講師で、噂の出所を調べているんだけどね。もし琴海さんも何か聞かれることがあったら、素知らぬフリして無視してくれるかな」
「……はい。分かりました」
あれれれ?
カミジョウさん、私が噂の出所について調べているのをヤナセから聞いていないのかな?
戸惑いがちに視線を泳がせると、ヤナセは艶やかな唇に笑みを湛え、再び軽く頷いた。

