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ラブカルチャースクール 3
第4章 Lesson 休憩室

このまま二人のやり取りが続く気配がしたが――――
「コウセイさん! いつものキリマンでいいですか~!?」
絶妙に会話をぶった切ったのは、天真爛漫のナツだった。
「おう! ちゃんと淹れろよ!」
「はい! のの字ですよね!」
親指を立ててドヤ顔するナツに、コウセイは軽く肩を上げる仕草で私たちに小さく笑い掛ける。
「話の邪魔をしてごめんね。俺たちはあっちで話すから……」
穏やかな笑顔を見せながら、マサキは上手く掛け合いを収束させた。
見事だわ――――。
ナツは何も考えずに話を割ってきたのだろうけど、コウセイとマサキの角を立たせないまとめ方は感動すら覚える。
伊達にラブカルの窓口の『受付担当』に選ばれている訳じゃない。
ジュリもこれ以上は話を振れないことを察したみたいで、ニッコリと微笑み返すだけだった。
その様子をまたカレンが満足そうに眺めている。
う~ん……この二人水と油みたいだけど、この先上手くやっていけるのかな?
などと、私は私で人間ウォッチ状態だ。
「三人とも……お疲れ様」
お互い静かになった状況にヤナセが真打のように声を掛けると、コウセイとマサキは軽く手を上げてソファーに腰を掛けたが
「ヤナセさぁ~ん! 聞いて下さいよ~!」
ヤナセに声を掛けられて嬉しかったのかナツは、キリマンジャロの粉袋を持ったままコウセイから話し相手を鞍替えしようとした。
「おい! ナツ! ヤナセは忙しいんだからこっちで話聞いてやるから、早くお茶淹れろよ!」
天然で行動が読めないナツをコウセイが慌てて止めに掛かる光景が、妙に微笑ましく思える。
「コウセイさん! いつものキリマンでいいですか~!?」
絶妙に会話をぶった切ったのは、天真爛漫のナツだった。
「おう! ちゃんと淹れろよ!」
「はい! のの字ですよね!」
親指を立ててドヤ顔するナツに、コウセイは軽く肩を上げる仕草で私たちに小さく笑い掛ける。
「話の邪魔をしてごめんね。俺たちはあっちで話すから……」
穏やかな笑顔を見せながら、マサキは上手く掛け合いを収束させた。
見事だわ――――。
ナツは何も考えずに話を割ってきたのだろうけど、コウセイとマサキの角を立たせないまとめ方は感動すら覚える。
伊達にラブカルの窓口の『受付担当』に選ばれている訳じゃない。
ジュリもこれ以上は話を振れないことを察したみたいで、ニッコリと微笑み返すだけだった。
その様子をまたカレンが満足そうに眺めている。
う~ん……この二人水と油みたいだけど、この先上手くやっていけるのかな?
などと、私は私で人間ウォッチ状態だ。
「三人とも……お疲れ様」
お互い静かになった状況にヤナセが真打のように声を掛けると、コウセイとマサキは軽く手を上げてソファーに腰を掛けたが
「ヤナセさぁ~ん! 聞いて下さいよ~!」
ヤナセに声を掛けられて嬉しかったのかナツは、キリマンジャロの粉袋を持ったままコウセイから話し相手を鞍替えしようとした。
「おい! ナツ! ヤナセは忙しいんだからこっちで話聞いてやるから、早くお茶淹れろよ!」
天然で行動が読めないナツをコウセイが慌てて止めに掛かる光景が、妙に微笑ましく思える。

