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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

セイジの気持ちが分かった途端、奈落に急下降しかけていたハートが、再びぷわぷわと浮上してくる。
ちゃっかりしている自分に恥ずかしくなりながらも、セイジの気持ちが嬉しく思えた。
「ううん、私こそごめんね。なるべく他の人の話はしないようにするね」
ヤナセとカミジョウさんとの話が楽しかったから、浮かれ過ぎていたかも。
ただでさえまだ、私たちの関係はラブカルの『タブ―』なんだから、セイジに余計な不安や負担を掛けさせたくない。
それに男性講師が沢山いても、今までもこれからも私が大好きなのは――――
「セイジ……だけだから」
「琴海?」
「ぎゅぅぅぅ~」
『好き』って言えない分、セイジの身体に巻き付けた腕に思いっきり力を込めて、コウセイ直伝のぎゅうぅをしてみる。
するとセイジも腕に力を入れ、ぎゅうぅ返しをしてきた。
もうこれだけで、今は十分幸せだ――――。
いつか想いを言葉に添えられる日が来たとしても、『好き』の二文字の重さを実感できるとしたら、こうやってセイジと重ねてきた一時があるからだろう。
セイジと過ごせるこの時間が、今は何より愛おしい。
だからどんなことをしても、この時間も空間も――
何より、セイジのことを守っていきたい――――。
自分の頭に、頬が押し付けられる感触がする。
「違うよ。琴海は、何も悪くないから。今まで通りに色々話してよ」
優しくそう囁くセイジの声は、まだちょっと切なく聞えた。
ちゃっかりしている自分に恥ずかしくなりながらも、セイジの気持ちが嬉しく思えた。
「ううん、私こそごめんね。なるべく他の人の話はしないようにするね」
ヤナセとカミジョウさんとの話が楽しかったから、浮かれ過ぎていたかも。
ただでさえまだ、私たちの関係はラブカルの『タブ―』なんだから、セイジに余計な不安や負担を掛けさせたくない。
それに男性講師が沢山いても、今までもこれからも私が大好きなのは――――
「セイジ……だけだから」
「琴海?」
「ぎゅぅぅぅ~」
『好き』って言えない分、セイジの身体に巻き付けた腕に思いっきり力を込めて、コウセイ直伝のぎゅうぅをしてみる。
するとセイジも腕に力を入れ、ぎゅうぅ返しをしてきた。
もうこれだけで、今は十分幸せだ――――。
いつか想いを言葉に添えられる日が来たとしても、『好き』の二文字の重さを実感できるとしたら、こうやってセイジと重ねてきた一時があるからだろう。
セイジと過ごせるこの時間が、今は何より愛おしい。
だからどんなことをしても、この時間も空間も――
何より、セイジのことを守っていきたい――――。
自分の頭に、頬が押し付けられる感触がする。
「違うよ。琴海は、何も悪くないから。今まで通りに色々話してよ」
優しくそう囁くセイジの声は、まだちょっと切なく聞えた。

