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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

「でも……」
「俺、琴海のことならなんでも知っておきたいな。だから何でも話して。もう拗ねないからさ」
「セイジ」
「ね、琴海」
戸惑う私にセイジは甘い声でおねだりするようにそう言って、少し身体を離して顔を傾け、私の目を覗き込んでくる。
目の前に優しく微笑むセイジの笑顔に、キュゥンと胸が震えた。
そう――――セイジはいつも、私の全てを背負ってくれようとする。
こうやって私の我儘を受け入れてしまうのだ。
「ありがとう……セイジ」
そんなセイジの優しさに、心から感謝した。
セイジは小さく頷くと、そのまま身体を離してソファーから立ち上がってデスクに向かっていく。
「セイジ?」
残された時間は然程ないとは解っているけど、だからせめて許される限りくっ付いていたかった。
いけない、いけない――セイジが優しいからって甘えてばかりいられないんだ。
湧き上がってくる欲望を抑え込むように自分に言い聞かせていると、セイジは『アレ』が入っている袋を持って戻ってきた。
「琴海、まだキャンディー余っているよね?」
「うん、こないだ沢山貰ったから、まだあるよ」
そう『アレ』――――さくらんぼのキャンディー。
また何でこのタイミングでキャンディーの残量を聞かれるのかと、不思議に思って首を傾げていると
「俺、明日からしばらく、姉妹校に出張なんだ。多分一週間くらいだと思うけど、キャンディー足りなくなりそうなら渡しておこうかと思って」
「え……出張!?」
ガァァァ――――ン!!
突然言い渡されたセイジのまさかの出張に、石が文字になって頭に落ちてきたみたいな衝撃に襲われた。
「俺、琴海のことならなんでも知っておきたいな。だから何でも話して。もう拗ねないからさ」
「セイジ」
「ね、琴海」
戸惑う私にセイジは甘い声でおねだりするようにそう言って、少し身体を離して顔を傾け、私の目を覗き込んでくる。
目の前に優しく微笑むセイジの笑顔に、キュゥンと胸が震えた。
そう――――セイジはいつも、私の全てを背負ってくれようとする。
こうやって私の我儘を受け入れてしまうのだ。
「ありがとう……セイジ」
そんなセイジの優しさに、心から感謝した。
セイジは小さく頷くと、そのまま身体を離してソファーから立ち上がってデスクに向かっていく。
「セイジ?」
残された時間は然程ないとは解っているけど、だからせめて許される限りくっ付いていたかった。
いけない、いけない――セイジが優しいからって甘えてばかりいられないんだ。
湧き上がってくる欲望を抑え込むように自分に言い聞かせていると、セイジは『アレ』が入っている袋を持って戻ってきた。
「琴海、まだキャンディー余っているよね?」
「うん、こないだ沢山貰ったから、まだあるよ」
そう『アレ』――――さくらんぼのキャンディー。
また何でこのタイミングでキャンディーの残量を聞かれるのかと、不思議に思って首を傾げていると
「俺、明日からしばらく、姉妹校に出張なんだ。多分一週間くらいだと思うけど、キャンディー足りなくなりそうなら渡しておこうかと思って」
「え……出張!?」
ガァァァ――――ン!!
突然言い渡されたセイジのまさかの出張に、石が文字になって頭に落ちてきたみたいな衝撃に襲われた。

