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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

「飴ばっかりで飽きない?」
「ううん、飽きないよ……」
だってこのキャンディーは、セイジとのキスの味がするんだもん。
――――とは恥ずかしくて言えないけど、気にしてくれるセイジの優しさが嬉しい。
照明で光る手のひらのキャンディーを眺めながら、そう思っていたら――――
「そうだ! 今度さくらんぼのケーキを用意するよ。琴海がいつここに来られるか分からないから、女性陣への差し入れにしとこうかな」
「え……差し入れ?」
セイジの気遣いが私だけに留まらず、同期の仲間にまで及び始める。
瞬間、自分の中に負の感情が、走り抜けていく――――。
「いいよ! ケーキなんか貰ったら、ジュリとか勘違いしちゃうかもしれないよ」
「え、そう? 確かに押しは強そうだけど、ケーキくらいで勘違いまではしないんじゃないかな?」
謙虚って言えば聞こえが良いが、セイジの優しさは時には罪に感じてしまう。
ううう――――そうかもしれないけど、私が嫌なの~!!
たかがケーキだけど、されどケーキだ!
あのさくらんぼのケーキだけは、ラブカル内で、それもセイジから他の女性に渡されるのは、どうしても嫌だった。
今度は私が、焼きもちを妬いている。
「それに……ケーキはまた特別な時にセイジと二人で食べたい」
「特別な時?」
「うん……私にとっては、セイジとの思い出のケーキだから」
大人気ないけど、素直に気持ちを吐露すると――――
「あ……うん。そうだね……俺にとっても琴海との思い出のケーキだ」
セイジは私の顔の位置までしゃがみこんで、微笑み掛けてくれた。
「ううん、飽きないよ……」
だってこのキャンディーは、セイジとのキスの味がするんだもん。
――――とは恥ずかしくて言えないけど、気にしてくれるセイジの優しさが嬉しい。
照明で光る手のひらのキャンディーを眺めながら、そう思っていたら――――
「そうだ! 今度さくらんぼのケーキを用意するよ。琴海がいつここに来られるか分からないから、女性陣への差し入れにしとこうかな」
「え……差し入れ?」
セイジの気遣いが私だけに留まらず、同期の仲間にまで及び始める。
瞬間、自分の中に負の感情が、走り抜けていく――――。
「いいよ! ケーキなんか貰ったら、ジュリとか勘違いしちゃうかもしれないよ」
「え、そう? 確かに押しは強そうだけど、ケーキくらいで勘違いまではしないんじゃないかな?」
謙虚って言えば聞こえが良いが、セイジの優しさは時には罪に感じてしまう。
ううう――――そうかもしれないけど、私が嫌なの~!!
たかがケーキだけど、されどケーキだ!
あのさくらんぼのケーキだけは、ラブカル内で、それもセイジから他の女性に渡されるのは、どうしても嫌だった。
今度は私が、焼きもちを妬いている。
「それに……ケーキはまた特別な時にセイジと二人で食べたい」
「特別な時?」
「うん……私にとっては、セイジとの思い出のケーキだから」
大人気ないけど、素直に気持ちを吐露すると――――
「あ……うん。そうだね……俺にとっても琴海との思い出のケーキだ」
セイジは私の顔の位置までしゃがみこんで、微笑み掛けてくれた。

