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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

魔法が解けたように、束の間の甘い時間は終わってしまう。
「あ……セイジ……」
名残惜しい気持ちで名前を呼び掛けながら潤んだ瞳で見詰める先に、濡れたセイジの唇が色っぽく光る。
また吸い付きたくなる気分で魅入っていると、セイジもジッ見詰めてきた。
キュゥゥン――――!
超音波みたいに胸を高鳴らせて、再び唇を寄せていくと――――
「琴海……」
「ん?」
「今日もレッスンだろ。そろそろ行かないとだよね」
一気に現実に戻された。
確かに残された時間はあと僅かだけど、今日はまたいつもと違う。
しばらく会えなくなるから、一秒でも長く一緒にいたいのだけど――――
「うん……そろそろ行くね。セイジ、出張気を付けて行ってね! 忙しくてもちゃんとご飯食べてね!」
私はもうラブカルの講師なんだ。
もう以前みたいに、駄々を捏ねてセイジを困らせることはしちゃいけない。
セイジが帰って来たら、また会えるのだから。
精一笑顔を作って、セイジにしばしの別れを告げる。
また会える日を励みに、頑張ろう!!
そう思えるのもセイジのお陰だよ――――
と、自身に言い聞かせたが、自然とキャンディーを持つ手に力が入っていた。
笑顔をキープしている私にセイジは、切なそうに眼を細めると、私の頭を抱きかかえるようにもう一度胸の中にラッピングする。
「レッスン……行かせたくないな」
「へ?」
頭上に響く声が聞き取れなくて聞き返すと、セイジは口を耳元に寄せてきて
「ありがとう……琴海。ちょっとだけ、待っててね……」
――――甘い『約束』をくれた。
「あ……セイジ……」
名残惜しい気持ちで名前を呼び掛けながら潤んだ瞳で見詰める先に、濡れたセイジの唇が色っぽく光る。
また吸い付きたくなる気分で魅入っていると、セイジもジッ見詰めてきた。
キュゥゥン――――!
超音波みたいに胸を高鳴らせて、再び唇を寄せていくと――――
「琴海……」
「ん?」
「今日もレッスンだろ。そろそろ行かないとだよね」
一気に現実に戻された。
確かに残された時間はあと僅かだけど、今日はまたいつもと違う。
しばらく会えなくなるから、一秒でも長く一緒にいたいのだけど――――
「うん……そろそろ行くね。セイジ、出張気を付けて行ってね! 忙しくてもちゃんとご飯食べてね!」
私はもうラブカルの講師なんだ。
もう以前みたいに、駄々を捏ねてセイジを困らせることはしちゃいけない。
セイジが帰って来たら、また会えるのだから。
精一笑顔を作って、セイジにしばしの別れを告げる。
また会える日を励みに、頑張ろう!!
そう思えるのもセイジのお陰だよ――――
と、自身に言い聞かせたが、自然とキャンディーを持つ手に力が入っていた。
笑顔をキープしている私にセイジは、切なそうに眼を細めると、私の頭を抱きかかえるようにもう一度胸の中にラッピングする。
「レッスン……行かせたくないな」
「へ?」
頭上に響く声が聞き取れなくて聞き返すと、セイジは口を耳元に寄せてきて
「ありがとう……琴海。ちょっとだけ、待っててね……」
――――甘い『約束』をくれた。

