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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

「……さん。琴海さん?」
「は、はいっ!」
聞き慣れた筈の低くて艶っぽい声に、主人に呼ばれたワンコロみたいにプルッと小刻みに震えて我に返る。
無駄に大きな声で返事をしてセクシーボイスの主を見ると、優しく微笑みながらも今日も美しいヘーゼルの双眼は私に頭の中を見抜くように見詰めてきた。
ひぃぃぃ~!
次のレッスンの説明中なのに、うっかりセイジのこと考えてしまったぁ~!!
そして今、ヤナセ様が脳内を透視している!
反射的におでこに両手を当てそうになったけど、何とか思い止まった。
「体調が……優れませんか?」
私の邪な思考とは裏腹に、心配そうに目を細めて伺ってくるヤナセに申し訳なくて、床へ飛び降りて土下座でもしそうな気分になる。
「すみません……大丈夫です」
視線を逸らしたいのもあって頭を下げて謝ったけど、真横からまた別の光線を放たれていた。
明らかに挙動不審な私を見逃さない人物が、もう一人――――
「てかさぁ~! コトミばっかり、構って貰い過ぎじゃないの~?」
『イケメンハンター』――――ジュリ!!
午後にも関わらず、化粧崩れなんか感じさせないバッチリメイクで、グロスでテカテカの肉厚な唇を尖らせる。
不可抗力とはいえ連日のトラブルレッスンで、ヤナセが私に時間を割いていることを不服に思っているようだ。
ヤナセをロックオンしているジュリからしたら、やっぱり面白くないらしい。
先日のリクのレッスン以降から、ちょっと風当たりが強くなってきていた。
「は、はいっ!」
聞き慣れた筈の低くて艶っぽい声に、主人に呼ばれたワンコロみたいにプルッと小刻みに震えて我に返る。
無駄に大きな声で返事をしてセクシーボイスの主を見ると、優しく微笑みながらも今日も美しいヘーゼルの双眼は私に頭の中を見抜くように見詰めてきた。
ひぃぃぃ~!
次のレッスンの説明中なのに、うっかりセイジのこと考えてしまったぁ~!!
そして今、ヤナセ様が脳内を透視している!
反射的におでこに両手を当てそうになったけど、何とか思い止まった。
「体調が……優れませんか?」
私の邪な思考とは裏腹に、心配そうに目を細めて伺ってくるヤナセに申し訳なくて、床へ飛び降りて土下座でもしそうな気分になる。
「すみません……大丈夫です」
視線を逸らしたいのもあって頭を下げて謝ったけど、真横からまた別の光線を放たれていた。
明らかに挙動不審な私を見逃さない人物が、もう一人――――
「てかさぁ~! コトミばっかり、構って貰い過ぎじゃないの~?」
『イケメンハンター』――――ジュリ!!
午後にも関わらず、化粧崩れなんか感じさせないバッチリメイクで、グロスでテカテカの肉厚な唇を尖らせる。
不可抗力とはいえ連日のトラブルレッスンで、ヤナセが私に時間を割いていることを不服に思っているようだ。
ヤナセをロックオンしているジュリからしたら、やっぱり面白くないらしい。
先日のリクのレッスン以降から、ちょっと風当たりが強くなってきていた。

