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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
「たまたまトラブルが続いちゃっただけだよ~!」

――――なんて、恐ろしくて冗談でも言えない。

何を言っても、今は仇になりそうで

「すみません……」

こう言うしかなかった。

後はジュリの気分が落ち着くのを待つか、二度とトラブルを起こさないようにするしかないだろうな~とほほほ……。

これからレッスンなのに、ますますプレッシャーが大きくなっていく。

早く教室を出て、一人になりたい気持ちで肩を窄めていると

「しょうがないじゃない。今回はコトミが災難だっただけで、私たちだってこれから先何が起きるか分からないでしょう」

ジュリの越しから、冷ややかなカレンの声が聞こえてきた。

援護射撃というよりは、ジュリの発言が気に入らないカレンのツッコミに思えるが、心苦しかった気持ちは少し救われた気がする。

あとはただ、これ以上険悪にならなければいいのだけれども――――。

「まぁ~確かにそうよね~」

不安に反して、珍しくジュリがカレンに賛同した!

かと思いきや――――

「コトミの真似すれば、私も特別に時間割いて貰える訳よね~」

賛同どころか、更に嫌味っぽく言われてしまう。

それも『真似』とまで言われたことに、胸に鉛でも落ちてきたみたいな鈍痛が走る。

「え……」

「ジュリ、あんたね!」

愕然とする私と憤るカレンを気にする様子もなく、ジュリは腕を組んで不敵な笑みを浮かべていた。

いきなりこんな状況になってしまいショックも否めないが、罪悪感が身体中に掛け巡りだす。

私がセイジとのことを考えていたから、こんなことになってしまったんだ……。

今は『禁忌』でしかないセイジへの想いが、本当に『罪』でしかなくなりそうで悲しくなる。

視界がぼんやりと滲み出して、慌てて頭を俯けた時だった――――

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