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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
ガッタン!!

椅子を引く音が、けたたましくなった。

何事かと一斉に向いた視線の先には、ゆらりと揺れる大きな影!!

「煩いよ。好きで好んで、トラブルなんか起こしたくないに決まってんだろ。あんたとは違うんだよ」

ヤナセとはまた違う男前に啖呵をきる人物――――

「サナ……」

そう――男前な口調で高見から鋭い眼光で見下ろしてきたのは、普段無口なサナだった。

ただでさえ背が高いサナを座って見上げると、かなりの迫力に腰が引けそうになる。

いつになく怒りを露わにしているサナに対して、ジュリは特にいつもと変わらな態度で不遜な笑みを浮かべていた。

「何よサナ。いきなりムキになっちゃって」

「どうとでも言えよ。だけどコトミには謝れ」

「はぁ~? 何でそんなこと、あんたに言われなきゃならないのよ」

「それはこっちの台詞だ。だいたいお前、何で講師になったんだ。男漁りなら他でやれよ」

「別に男漁りなんてしてないわよ~。それに本格的に講師デビューしたら、恋愛のアドバイザーになるのよ。自分たちがときめきなくしたら、マニュアルみたいなことしか言えなくなっちゃうわよ。あんたこそ何で講師になったの? 似合わないんじゃない」

「ジュリ、いい加減にしなさいよ!」

ジュリとサナがどんどん険悪になっていく上に、カレンまで切れそうになる。

「あ……あの」

どうしよう――――
レッスンを控えているのに、私が現を抜かしたばっかりにこんなことになってしまった!

原因を作ってしまった自分が、この状況に収拾を付けないといけないだろう。

胸の中に芽生えた罪悪感が更に大きく育って、蔦のように喉に巻き付いて息苦しくなってきた。

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