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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
ヤナセは、補習がなかった――――。

最初から一回も、補習していないってことだよね?

それって、凄く稀なことなんじゃないかな。

コウセイレベルの講師でも少しレッスンの間が空いたからって、わざわざこうやって補修が組まれるくらいなのに、ラブカルの理念すらも覆すヤナセの実力は本当に計り知れない。

だからかな――――

だから、これ以上スクールでヤナセに権限を持たせないように、『掟改正』を阻止しようとする人たちがいるのかな――――。

ヤナセが決行しようとしているのは、あくまでもスクールのためであって、自分の私利私欲じゃないのに。

それにもしかしたら、家督を継ぐためにヤナセは実家の財閥に戻る日が来るかもしれないのに、なんて理不尽なことだろう。

「琴ちゃん? 眉間にシワ寄せて難しい顔しているけど、気分でも悪いの?」

補習の仕組みを話していたのに、ヤナセと反対組織にまで考えを巡らせて顰め面になっていたようで、コウセイが心配して覗き込んできた。

いけない、いけない!
さっきの女子紛争で懲りた筈なのに、直ぐに思考が他に飛んでいく癖、気を付けないと――――と、改めて反省する。

「あっ! コウセイさん、ごめんね! ラブカルのシステムって凄いなって思って」

「そっか~? ちょっとやり過ぎじゃないの? って思うことあるけどね~」

話を戻すとコウセイは、お道化た感じで両手を肩の高さに上げて、口をへの字にした。

沢山いる講師の中の一部の人としかまだ接していないけど、過去にエンジニアでもあり、敏腕営業マンだったコウセイの考えは柔軟性があるように思える。

そんなコウセイが『やり過ぎ』と思う今のラブカルの仕組みが、少し奇妙に思えてきた。

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