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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
あれれれれ~。
レッスンしたくないのかな?
新手のネタとか??

「コ、コウセイさん? レッスンは……」

コウセイの意図が読めなくて伺うように顔を覗き込むと、本当に眠そうな表情になっている。

いつも元気な姿しか知らないけど、コウセイをここまで疲れさせる受付は、想像以上に大変なんだと痛感させられた。

どうしたらいいのか戸惑っていると、コウセイは穏やかに笑いかけきた。

「琴ちゃんも慣れないこと色々あって、疲れてない? 新人の講習も、始まっているんでしょ?」

「う、うん……まだちょっと気負っちゃっているかな。沢山、ドジってるかも」

「ドジってる? 琴ちゃんが? 新人連中じゃなくて?」

「え……?」

「基本女性の方が受け身になりやすいだろ~。だから大体失態かますのは、男性の方が多いと思うんだよね」

「……そっか」

言葉が、出ない――――。

別に男性陣をかばったつもりではなかったけど、正直不可抗力な部分もあったから、自分の中で完全に消化しきれていない部分もあったりもして……

ヤナセやカミジョウさんも励ましてくれたし、今後のレッスンで繰り返さないようにするしかないと、自分にずっと言い聞かせていたけど不安は拭い切れないでいた。

だけどコウセイは、状況を知ってか知らずか――――

ちゃんと解ってくれている。

流石、受付担当になるだけあるなぁ~。

胸の奥から嬉しい気持ちが溢れてきて、不安を包み込んでいく。

まるでそれは、コウセイお得意の『ぎゅうぅ』みたいだ。

どんな理由であれ、今日のレッスンがコウセイで良かったと心から思えた。

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