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ラブカルチャースクール 3
第4章 Lesson 休憩室

ただカップを用意してくれただけなのに、妙に色っぽい声で囁かれると無駄にドキドキしてしまう。
「あ、ありがとうございます」
「いえ……上手に抽出されていますね」
「そんな、これも店っ……」
『店長の特訓のお蔭です』――――と言いそうになったが、ヤナセが片目を瞑って小さく微笑んだから慌てて口を噤む。
ひゃぁぁぁ~!
セイジとも秘密があるけど、それよりヤナセとの秘密を黙っている方が難しい気がする~!
あっちもこっちも気を付けないとだわ。
皆の視線を背中に感じながら、再び気を引き締めてコーヒーをカップに注ごうとすると
「わぁ~! すんません、ヤナセさん! カップまで温めて貰って~!」
ヤナセまで手伝わせてしまったからか、慌ててソファーから飛んできた。
「いや……当たり前だから」
「あぁ~ですよね~。でも自分たちだけだから、そのままでいっかと思ってたっす」
「おい……」
「こら、ナツ!」
最初からカップを温める気がなかったナツの物臭ぶりに、コウセイのみならずマサキからも突っ込みが入る。
ナツらしいって言えばナツらしいけどね……。
「でもナツ。折角美味しく淹れたなら、少しでも温かく飲める方がもっと美味しいと思うよ。はい!」
ニッコリ笑ってカップを載せたトレーをナツに渡すと、精悍な顔をキリッと引き締めて頷く。
「そうっすよね! 次からはコウセイさんのも温めます!」
「おいこら!」
そしてやっぱりナツらしい一言に、漏れなくコウセイの突っ込みが入るのだった。
「あ、ありがとうございます」
「いえ……上手に抽出されていますね」
「そんな、これも店っ……」
『店長の特訓のお蔭です』――――と言いそうになったが、ヤナセが片目を瞑って小さく微笑んだから慌てて口を噤む。
ひゃぁぁぁ~!
セイジとも秘密があるけど、それよりヤナセとの秘密を黙っている方が難しい気がする~!
あっちもこっちも気を付けないとだわ。
皆の視線を背中に感じながら、再び気を引き締めてコーヒーをカップに注ごうとすると
「わぁ~! すんません、ヤナセさん! カップまで温めて貰って~!」
ヤナセまで手伝わせてしまったからか、慌ててソファーから飛んできた。
「いや……当たり前だから」
「あぁ~ですよね~。でも自分たちだけだから、そのままでいっかと思ってたっす」
「おい……」
「こら、ナツ!」
最初からカップを温める気がなかったナツの物臭ぶりに、コウセイのみならずマサキからも突っ込みが入る。
ナツらしいって言えばナツらしいけどね……。
「でもナツ。折角美味しく淹れたなら、少しでも温かく飲める方がもっと美味しいと思うよ。はい!」
ニッコリ笑ってカップを載せたトレーをナツに渡すと、精悍な顔をキリッと引き締めて頷く。
「そうっすよね! 次からはコウセイさんのも温めます!」
「おいこら!」
そしてやっぱりナツらしい一言に、漏れなくコウセイの突っ込みが入るのだった。

