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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

律儀にセイジは、普段ゴムを持ち歩かない。
名前の通り誠実だけど、それで何度ももどかしい思いをしている。
市販のゴムくらい、持っていてもいいのではなかろうか――――
「えっ、市販? 基本持ち込みは、禁止られているけどね。レッスン前とかもボディチェック入るし。レッスンやルールに支障がないものなら、多少の持ち込みも大丈夫だけど」
――――と思ったけど、案の定駄目だった。
「そうなんだ……流石ラブカル」
口ではそう言いながらも、どこまでも容赦ないこのラブキャッスルに、気力を取られそうになる。
「各自のプライベートまでは解らないな~。長期休暇でもならない限り、トレーニングも毎日しないとから、俺は外で遊ぶことまでは考えられないかな。上手くこなさないと日々レポートに追われているしね」
「確かに、毎日時間に追われている感じがする」
「だろ~! 外に買ってきたものもチェック入るし、ゴミだって細かく分別されるから、市販のゴムを買ってまで何かしようってところまで頭が回らなくなってくると思うよ」
「……だよね。毎日のようにレッスンもあるしね」
「まぁね。レッスンが余り入ってない奴もいるけどね」
「はは……は」
何となく『ナツ、元気かな?』と言いそうになりながら、乾いた笑いをしてしまった。
それにしてもいきなり市販のゴムに話を飛ばしたのに、コウセイは戸惑うことなく男性講師事情をちゃんと説明をしてくれて、元敏腕営業マンの臨機応変の対応は見事とである。
心の中でコウセイにアタマが下がりつつも、やはり厳しい現実に打ちひしがれそうになっていると――――
「じゃぁ俺も、着替えて来るね! 琴ちゃんだけローブ姿のままにしておくなんて申し訳ないもんね!」
「えっ! レッスン!?」
「ちょっと待ってってのぎゅうぅぅぅ~!」
「ぐえっ!」
驚いている隙に、またしても『ぎゅぅぅ』攻撃を喰らってしまったのだった。
名前の通り誠実だけど、それで何度ももどかしい思いをしている。
市販のゴムくらい、持っていてもいいのではなかろうか――――
「えっ、市販? 基本持ち込みは、禁止られているけどね。レッスン前とかもボディチェック入るし。レッスンやルールに支障がないものなら、多少の持ち込みも大丈夫だけど」
――――と思ったけど、案の定駄目だった。
「そうなんだ……流石ラブカル」
口ではそう言いながらも、どこまでも容赦ないこのラブキャッスルに、気力を取られそうになる。
「各自のプライベートまでは解らないな~。長期休暇でもならない限り、トレーニングも毎日しないとから、俺は外で遊ぶことまでは考えられないかな。上手くこなさないと日々レポートに追われているしね」
「確かに、毎日時間に追われている感じがする」
「だろ~! 外に買ってきたものもチェック入るし、ゴミだって細かく分別されるから、市販のゴムを買ってまで何かしようってところまで頭が回らなくなってくると思うよ」
「……だよね。毎日のようにレッスンもあるしね」
「まぁね。レッスンが余り入ってない奴もいるけどね」
「はは……は」
何となく『ナツ、元気かな?』と言いそうになりながら、乾いた笑いをしてしまった。
それにしてもいきなり市販のゴムに話を飛ばしたのに、コウセイは戸惑うことなく男性講師事情をちゃんと説明をしてくれて、元敏腕営業マンの臨機応変の対応は見事とである。
心の中でコウセイにアタマが下がりつつも、やはり厳しい現実に打ちひしがれそうになっていると――――
「じゃぁ俺も、着替えて来るね! 琴ちゃんだけローブ姿のままにしておくなんて申し訳ないもんね!」
「えっ! レッスン!?」
「ちょっと待ってってのぎゅうぅぅぅ~!」
「ぐえっ!」
驚いている隙に、またしても『ぎゅぅぅ』攻撃を喰らってしまったのだった。

