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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

「さぁコウセイさん! レッスン始めましょう!」
「琴ちゃん、レッスンというより試合でも始めるみたいなんだけど?」
格闘家が気合を入れるかのように、腕をクロスさせて胸元にガシガシと当てたら、コウセイがツッコミをいれてきた。
「えっ! コウセイさんの受け付けている生徒の卒業レッスンの大事な補習だから、私もその人のために頑張らないとと思って!」
本当はセイジに引き摺られないように気合を入れたんだけど、言い訳しながらコウセイの先にいる生徒の存在が見えてくる――――。
そうだ――この補習はコウセイのためというより、生徒が卒業レッスンを無事に迎えるためのレッスンなんだ。
そう胸に収まった瞬間、身体と気持ちがフワッと軽くなっていく。
私が言い切ると同時に、コウセイの顔も引き締まった。
「うん……そうだよね。ありがとう、琴ちゃん。俺も今ので、気合が入ったよ。やっぱりもう琴ちゃんは、立派な講師だね」
「そんな! まだまだっす!」
「あはは! なにナツみたいな言い方になってるの!」
「えへへへ。何となく、うつっちゃった」
まだ駆け出したばかりの自分が、お世辞でもベテランのコウセイに『立派な講師』と言われて、照れ臭くなったけど――――
講師を目指したことが、少しずつ形になってきているように思えて、嬉しくもあった。
「ははは、あいつ何気に影響力あるよな~」
「うんうん、明るいし、ムードーメーカーだよね!」
「そうだな~。色々放っておけないけどな……ところで琴ちゃん、一つ聞いてもいいかな?」
「うん……何かな?」
ナツトークで和みムードになってきたところで、珍しく神妙な表情を見せるコウセイに自然と緊張が走った。
「琴ちゃん、レッスンというより試合でも始めるみたいなんだけど?」
格闘家が気合を入れるかのように、腕をクロスさせて胸元にガシガシと当てたら、コウセイがツッコミをいれてきた。
「えっ! コウセイさんの受け付けている生徒の卒業レッスンの大事な補習だから、私もその人のために頑張らないとと思って!」
本当はセイジに引き摺られないように気合を入れたんだけど、言い訳しながらコウセイの先にいる生徒の存在が見えてくる――――。
そうだ――この補習はコウセイのためというより、生徒が卒業レッスンを無事に迎えるためのレッスンなんだ。
そう胸に収まった瞬間、身体と気持ちがフワッと軽くなっていく。
私が言い切ると同時に、コウセイの顔も引き締まった。
「うん……そうだよね。ありがとう、琴ちゃん。俺も今ので、気合が入ったよ。やっぱりもう琴ちゃんは、立派な講師だね」
「そんな! まだまだっす!」
「あはは! なにナツみたいな言い方になってるの!」
「えへへへ。何となく、うつっちゃった」
まだ駆け出したばかりの自分が、お世辞でもベテランのコウセイに『立派な講師』と言われて、照れ臭くなったけど――――
講師を目指したことが、少しずつ形になってきているように思えて、嬉しくもあった。
「ははは、あいつ何気に影響力あるよな~」
「うんうん、明るいし、ムードーメーカーだよね!」
「そうだな~。色々放っておけないけどな……ところで琴ちゃん、一つ聞いてもいいかな?」
「うん……何かな?」
ナツトークで和みムードになってきたところで、珍しく神妙な表情を見せるコウセイに自然と緊張が走った。

