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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
「本より、ヤナセを参考にしようと思った時点で俺の間違いだ」

片目を瞑ってお道化るコウセイに、気持ちが和む。

きっと私に、気を遣わせないようにしてくれているんだろうな――――。

ラブカルは、講師たちの優しさで成り立っているのだと、思わずにはいられなかった。

「ふふふ、そうかもね」

「あ、やっぱり!」

私とコウセイは、顔を見合わせて笑い合う。

「じゃぁ改めて、今日は宜しくお願いします」

「はい、こちらこそ……って、敬語のコウセイさん変!」

「えぇっ! 似合わない? 今のは、ヤナセの真似じゃないんだけどな~」

「分かってるよ~」

余りにも穏やかな空気で、これからレッスンすることを忘れそうだ。

「レッスンの流れとか決めてる? スタンダードコースの雰囲気でした方が補習になるよね」

コウセイに話しかけながら、ベッドに向かう。

少し高めのベッドに乗り上げるのに、脚を大きく開きかけた時――――

「ぎゅうぅ~」

「きゃぁ!」

背後からまたしても、『ぎゅうぅ~』攻撃を掛けられる。

しまった――――アナル好きのコウセイに、背後を取られてしまった。

「コウセイさん! スタンダードコースだからね! お尻攻めとかはしない方が良いんじゃないかな!」

「いくら俺でも、いきなりお尻は狙わないよ。ただ、ぎゅぅってしたかったの」

「そっか、てっきりバックから始めるのかと思っちゃったよ」

「あのね~。琴ちゃんの中で、俺ってどうなってんの?」

「アナル好きのコウセイ……かな?」

「……まぁ、否定は出来ないか」

咄嗟に牽制を掛けたつもりが、お尻トークで話が盛り上がっていく。

新人たちとは違って気安く話せるから、気持ちが凄くリラックスしてくる――――

「ほら、やっぱり~! て、わぁぁぁ!」

と思ったのも束の間、ぎゅうぅされたままベッドの上に押し倒された。

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