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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
髪の毛を払われている数秒間の沈黙の後――――

「コウセイさんて……黙っていればイケメンだよね」

しみじみと呟く。

「黙っていればって~俺から喋ること取ったら何が残るの?」

折角褒めた顔をコウセイは思いっきり崩して、情けない顔を作る。

「あはは、大丈夫だよ。喋らなくてもカッコいいよ」

「この何の変哲もない顔が?」

「変哲もないって言うより、癖がないし綺麗に整っていると思うよ」

「綺麗って……そんなこと言われたことないんだけど。ヤナセかホズミなら分かるけど、俺には当て嵌まらない気がするよ。はい取れた!」

「そんなことな……あ、ありがとう!」

綺麗って言われたのが照れ臭かったのか、話を上手く中断してきたコウセイの頬が、ほんのり赤くなっていて、ちょっと楽しくなってしまった。

自然と綻んだ口元に、コウセイの人差し指が押さえ付けてくる。

「んんっ!」

「琴ちゃん、随分と余裕があるね~。生徒の時とえらい違いだな~」

「ふぅ~。そんなひょとにゃい」

僅かだけど隙間が出来た唇から息を吐きながら、何とかコウセイの揶揄いに反論した。

新人と違ってフレンドリーなのもあるけど、何かじゃれ合っている恋人同士みたいだな――――。

あぁでも、ラブカルのレッスンは、恋人的な雰囲気を出せるように想定されてもいるから、これはこれでいいのかもしれない。

もしかしてもう、コウセイは卒業レッスンの予習に入っているのでは?

あり得る――――
ベテランたちはいつも、さり気なくレッスンに入って行く。

だったら私も生徒の気持ちに戻って、卒業レッスンの空気に近付けて行けるように努めよう。

そう心の中で色々と思考を巡らせている間、コウセイは私の唇をプニプニとプッシュし続けている。

「ホウヘイはん?」

空気が抜ける声で呼び掛けると、コウセイは少し細めた瞳を艶っぽく揺らめかして

「琴ちゃん……キスしても平気?」

人差し指を横に引き、唇を軽くなぞった。

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