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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
「あ……」

マスターコースの最初のレッスンのこと、まだ気にしてくれているんだ――――。

私の誕生日だったマスターコースでのレッスン初日。

担当だったコウセイは、盛り上げてくれつつ、さり気なく私にキスしようとしたのを咄嗟に避けてしまったっけ。

最終的にはレッスン中にキスはしたけれども、それまでにコウセイは色々と工夫をして、気持ち的に負担が掛からないようにしてくれたんだよね。

あの時は離婚も成立していなくて、セイジのこともどうなるか解らなくて、凄く情緒不安定だった――――。

レッスン中に泣いてしまって、ワタリとかにも沢山迷惑をかけたな。

当時は物凄く怖かったけど、今となってはワタリの優しさが身に染みる。

今でもあのギロリは怖いけど――――。

二回目のコウセイのレッスンの時には、セイジ以外にキスされるのも大丈夫になっていたんだけどな。

まだ気に掛けてくれている心遣いが有難く思えた。

「うん。平気だよ。新人講師たちにも、散々されてるし」

ニッコリ笑って答えると、コウセイは片眉を上げて顔を顰める。

「新人どもめ! 生意気な~。琴ちゃんの唇を散々奪うなんて!」

「あっ! 散々と言っても約一名だけど、キスが好きなのかもしれないね」

その約一名はアラタだけど、あのキスは本当にしつこかった。

次は勘弁して欲しいと、思ってしまう。

「キスは大抵皆、好きだって。新人の癖に遠慮なく琴ちゃんの唇を喰らうとは百万年早い!」

「あははは……」

唇より、アナルの方が微妙な気もするんですけど――――とは、言えない。

「そうだ! 私二人目の講習で、コウセイ秘伝の技を使わせて貰ったよ」

「ん? 俺の秘伝? 『ぎゅうぅ』とか」

『ぎゅうぅ』って秘伝だったのか!!
その事実が衝撃だわ!

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