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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目
「えっ……」

――――重ならなかった!

触れると思ったその唇は、頬から顎へと移動して、カーブに沿って反対側の頬へと向かって行く。

思わず驚いた声を出した私を気にしている様子もなく、コウセイは優しくキスを落とし続ける。

気を使ってくれているのかな――――?

それがマスターコースからのものなのか、アラタに散々されたことなのかは分からないけど、見た目のキャラとは違って凄く気遣い家なコウセイに、胸の真ん中に温かいものがじんわりと広がっていった。

今度は穏やかに瞼を閉じて、コウセイの唇が触れていく箇所に意識を集中――――

「で、その穴に突っ込まれた奴って、どうしてそういう流れになったの?」

――――しようとしたのに、クニミツの話を振られる。

やはり『アナル好き』コウセイ、アナルに関わることならどんなことも気になってしまようだ。

私の頭の中はコウセイのキスから、一気にクニミツのお尻へと画面が切り替えられてしまった。

「えっと……気になる?」

「うん。凄く気になるな~。俺の趣向知ってるでしょ、琴ちゃん」

「あ、うん……だけど~」

『アナルマニア』を肯定した!

いやいや、それより今、これから来るべき卒業レッスンの訓練中ですよ。

クニミツの話をしていたら、ただの講師バージョンのピロトークになっちゃうし!

どこから話すべきなのか……
てか、勝手に研修内容を話てもいいのかな?

それよりも、補習はどうなるの!?

なけなしの判断力が、必死にこの状況の対応に追われていく。

その間にもコウセイは、頬から首筋へと唇を這わしていっていたのだが、私の意識はすっかりクニミツの穴のことばかりになっていると――――

シュルルル――――

布が擦れる音が、微かに聞こえた。

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