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ラブカルチャースクール 3
第18章 I Lesson 5回目

「でもね! 大したことは何も出来てなかった気がするんだけど……」
――――そう意気込んだものの、自信のなさに語尾が尻窄んでしまった。
コウセイは再び軽く眉毛を上げ、身体を横に倒して今度は私の顔を覗き込んでくる。
「そんなことないよ。琴ちゃんが女性講師でいてくれることに、意味があるんだからさ」
「え……?」
それは一体、どういう意味?
今の言葉の意味を知りたくて口を開きかけたが、かわすようにベッドから下りたコウセイは机に置いてあったジャケットを取りに離れていく。
「ん~。締めのお茶を淹れて上げられないのが残念だけどね。さて、ヤナセもお待ちかねだろうから戻ろうか!」
ジャケットを羽織ったコウセイは、手のひらでスーツを簡単に叩いて身支度を整えながら、明るく締め括る。
「う、うん……」
意味深なコウセイの言葉は色々と気になったけど、ちょうど時間切れになってしまった。
「今日は、ありがとうございました」
部屋を出る前に、改まってコウセイに挨拶をする。
コウセイも応えてくれるように、受付担当らしい綺麗なお辞儀で返してきた。
「こちらこそ、ありがとう。自信もって卒業レッスンを迎えられるよ」
「本当? 良かった~!」
「うん。琴ちゃんも、頑張り過ぎないようにね。休める時はしっかり休むんだよ! 一応先輩からのアドバイス!」
相変わらずおどけた口調ながらも、温かく励ましてくれるコウセイの心使いに、気持ちが和む。
「あははは! はい、分かりました。コウセイ先輩!」
「そそそ! じゃぁまた、何かあったら宜しくね~!」
これで終わりかと思ったら、これで済むわけはなく――――
案の定コウセイは、大きく両腕を広げて近寄ってきた。
――――そう意気込んだものの、自信のなさに語尾が尻窄んでしまった。
コウセイは再び軽く眉毛を上げ、身体を横に倒して今度は私の顔を覗き込んでくる。
「そんなことないよ。琴ちゃんが女性講師でいてくれることに、意味があるんだからさ」
「え……?」
それは一体、どういう意味?
今の言葉の意味を知りたくて口を開きかけたが、かわすようにベッドから下りたコウセイは机に置いてあったジャケットを取りに離れていく。
「ん~。締めのお茶を淹れて上げられないのが残念だけどね。さて、ヤナセもお待ちかねだろうから戻ろうか!」
ジャケットを羽織ったコウセイは、手のひらでスーツを簡単に叩いて身支度を整えながら、明るく締め括る。
「う、うん……」
意味深なコウセイの言葉は色々と気になったけど、ちょうど時間切れになってしまった。
「今日は、ありがとうございました」
部屋を出る前に、改まってコウセイに挨拶をする。
コウセイも応えてくれるように、受付担当らしい綺麗なお辞儀で返してきた。
「こちらこそ、ありがとう。自信もって卒業レッスンを迎えられるよ」
「本当? 良かった~!」
「うん。琴ちゃんも、頑張り過ぎないようにね。休める時はしっかり休むんだよ! 一応先輩からのアドバイス!」
相変わらずおどけた口調ながらも、温かく励ましてくれるコウセイの心使いに、気持ちが和む。
「あははは! はい、分かりました。コウセイ先輩!」
「そそそ! じゃぁまた、何かあったら宜しくね~!」
これで終わりかと思ったら、これで済むわけはなく――――
案の定コウセイは、大きく両腕を広げて近寄ってきた。

