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ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会

二杯目はワインのテイスティングみたいに、口の中で転がすように味も香りもゆっくりと堪能する。
紅茶を飲みながら、マルコポーロのように楽しい世界へ旅にでも出そうな気分になりかけていると――――
「琴海さん……本日のレッスンでが……」
「ごっぶっふ!」
一気に現実に引き戻された。
「大丈夫ですか……驚かせてしまったようで、失礼しました」
「あ、いえ! 紅茶の美味しさに没頭し過ぎただけなんで、すみません!」
透かさずいつものお高そうなハンカチを差し出しながら、心配げに覗き込んでくるヤナセに慌てて頭を下げる。
ここでうっかりハンカチを借りてしまったら、生徒の時とは違って、色々面倒なことになりそうな気がした。
折角のヤナセの厚意に、素直に受け止められない今の現状も、何だかもどかしい――――。
だけどそこはヤナセ様、私の不躾な態度にもスマートに対応してゆく。
「クス……没頭してしまほど、気に入って頂けて良かったです。宜しかったら、後程茶葉をお分けしますね」
更にスマートどころか、驚異的な気遣い!
チワワ心――――乙女心を見事にくすぐって下さる。
「ありがとうございます。じゃぁお言葉に甘えて、マルコポーロの茶葉頂きます」
「マルコポーロだけじゃなく、他にも欲しいのがありましたら、少しで良ければお分けしますよ」
「えっ!? いやっ、そこまでは……欲しいですけど」
「クスクス……私の趣味で取り寄せているのもありますので、ご遠慮なく」
「ありがとうございます!!」
何たる棚ぼた!!
ヤナセのサプライズな優しさに、海原を颯爽と走る船にでも乗り込んだみたいに、身も心も舞い上がりそうだ。
紅茶を飲みながら、マルコポーロのように楽しい世界へ旅にでも出そうな気分になりかけていると――――
「琴海さん……本日のレッスンでが……」
「ごっぶっふ!」
一気に現実に引き戻された。
「大丈夫ですか……驚かせてしまったようで、失礼しました」
「あ、いえ! 紅茶の美味しさに没頭し過ぎただけなんで、すみません!」
透かさずいつものお高そうなハンカチを差し出しながら、心配げに覗き込んでくるヤナセに慌てて頭を下げる。
ここでうっかりハンカチを借りてしまったら、生徒の時とは違って、色々面倒なことになりそうな気がした。
折角のヤナセの厚意に、素直に受け止められない今の現状も、何だかもどかしい――――。
だけどそこはヤナセ様、私の不躾な態度にもスマートに対応してゆく。
「クス……没頭してしまほど、気に入って頂けて良かったです。宜しかったら、後程茶葉をお分けしますね」
更にスマートどころか、驚異的な気遣い!
チワワ心――――乙女心を見事にくすぐって下さる。
「ありがとうございます。じゃぁお言葉に甘えて、マルコポーロの茶葉頂きます」
「マルコポーロだけじゃなく、他にも欲しいのがありましたら、少しで良ければお分けしますよ」
「えっ!? いやっ、そこまでは……欲しいですけど」
「クスクス……私の趣味で取り寄せているのもありますので、ご遠慮なく」
「ありがとうございます!!」
何たる棚ぼた!!
ヤナセのサプライズな優しさに、海原を颯爽と走る船にでも乗り込んだみたいに、身も心も舞い上がりそうだ。

