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ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会
コウセイとのレッスンは、正直最初はどうなるかと思った。

スーツのままベッドに寝っ転がって、レッスンもやる気なさそうだったし、いざ始まってみても挿入までやたら時間が掛かっていた。

そしていざ挿入しても生徒の時とは違って、あっけなく終わるし――――。

でもそれが、コウセイの気遣いだったのだ。

前もって、私のレッスン状況を知らされていたのかもしれない。

若しくはコウセイ自身の経験から、察してくれたのだろうか――――。

どちらにしても今日のレッスンは、私の体調を気遣ってくれたコウセイの優しさが詰まっていた。

コウセイにとって、初の卒業レッスンを控えた大事な補習だったのに――――。

自分の未熟さへのジレンマ。

コウセイへの感謝の気持ち。

プラスとマイナスの感情が胸の奥から吹き上がり、溢れ出るのを堪えて唇を窄める。

反射的に頬が少し膨らむと、ヤナセはフッと柔らかく口元を綻ばせた。

「クス……小リスみたいになっていますよ」

「ぶっ! すみません」

今の私は餌を口の中に詰め込んだ、しもふくれのリスだったようだ。

慌ててしまって息が間抜けな音で噴き出してしまったが、ヤナセはニッコリと楽しそうに微笑んでいた。

そんなヤナセを見られたのが、ちょっと嬉しくなってしまい、もう一度頬を膨らまそうと思った時――――

「琴海さん……次のレッスンのことで、前もってお伝えしておきたいことがあります」

真剣な顔になったヤナセに、口に溜めかけた空気をググっと急いで飲み込んだ。

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