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ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会

外野のやり取りはそっちのけの二人は更にヒートアップし、言い争いも第三コーナーを曲がろうとしたところでクラッシュ――――!
「じゃぁあんた、常識人ぶっている癖に何でラブカルに通ったのよ。それも講師まで目指してさっ!」
「あなたね! セックスはやってみないと分からないって言うなら、スクールで学ぶ知識は何のためにあるのよっ!」
――――と思ったが、
「えっ?」
「ん!」
「おっ!」
チェッカーフラッグが、ようやく振られた。
ちょっと複雑だったけど、ジュリとカレンが最後に発した言葉は、互いの意見を反転したことになる。
それにちゃんと気付いた二人は途端言い争いを止めて、気まずそうに口を結んで黙り込んだ。
火と水みたいな真逆な二人に見えるけど――根っこの部分は似た者同士なのかもね。
何とか落ち着いてホッとしたけど、微妙な空気が部屋中に蔓延している。
どうしよう――話題を切り替えた方が良いのかも悩むんですけど?
自分から話し出して良いものか、ヤナセの話に戻そうか――――
悶々としながら裂きイカを口に入れて噛み締めると、じんわりと染み出す味が人生の複雑さを物語っているかのようにすら感じてきた時――――。
「あははは~! お疲れ! 二人とも大声出して喉渇いたでしょ。さぁ飲もう! 飲もう!」
さっきまでのやり取りを全く気にしている様子もなく、軽快に笑うヨウコさんが二人のコップに烏龍茶を注いだ。
ヨウコさんの気遣いと明るさに、ほんの数秒前までギスギスしていた空気が、一気に穏やかになっていく。
これにはジュリも結んでいた口を片側に寄せて、そそくさとコップを手に取った。
す、凄い! 流石、ヤナセとタメ口のヨウコ様――――!!
猛獣を手なずけるのも、お手のもの!
紅茶が入っているカップ越しに、おでこが床に付くくらい平伏しそうになった瞬間――――
「お昼にコトミちゃんが隠密行動しているのは、ヤナセが頼んだのよ」
「ほえ?」
「はぁ~?」
――――ヨウコ様から、爆弾が投下された。
「じゃぁあんた、常識人ぶっている癖に何でラブカルに通ったのよ。それも講師まで目指してさっ!」
「あなたね! セックスはやってみないと分からないって言うなら、スクールで学ぶ知識は何のためにあるのよっ!」
――――と思ったが、
「えっ?」
「ん!」
「おっ!」
チェッカーフラッグが、ようやく振られた。
ちょっと複雑だったけど、ジュリとカレンが最後に発した言葉は、互いの意見を反転したことになる。
それにちゃんと気付いた二人は途端言い争いを止めて、気まずそうに口を結んで黙り込んだ。
火と水みたいな真逆な二人に見えるけど――根っこの部分は似た者同士なのかもね。
何とか落ち着いてホッとしたけど、微妙な空気が部屋中に蔓延している。
どうしよう――話題を切り替えた方が良いのかも悩むんですけど?
自分から話し出して良いものか、ヤナセの話に戻そうか――――
悶々としながら裂きイカを口に入れて噛み締めると、じんわりと染み出す味が人生の複雑さを物語っているかのようにすら感じてきた時――――。
「あははは~! お疲れ! 二人とも大声出して喉渇いたでしょ。さぁ飲もう! 飲もう!」
さっきまでのやり取りを全く気にしている様子もなく、軽快に笑うヨウコさんが二人のコップに烏龍茶を注いだ。
ヨウコさんの気遣いと明るさに、ほんの数秒前までギスギスしていた空気が、一気に穏やかになっていく。
これにはジュリも結んでいた口を片側に寄せて、そそくさとコップを手に取った。
す、凄い! 流石、ヤナセとタメ口のヨウコ様――――!!
猛獣を手なずけるのも、お手のもの!
紅茶が入っているカップ越しに、おでこが床に付くくらい平伏しそうになった瞬間――――
「お昼にコトミちゃんが隠密行動しているのは、ヤナセが頼んだのよ」
「ほえ?」
「はぁ~?」
――――ヨウコ様から、爆弾が投下された。

