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ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会
「あははは~! やっぱり琴ちゃんは頼もしいわね! 今から敵に噛みつくレッスンまでしちゃって」

イカに恨み節を囁きそうになるところをヨウコさんの軽快な突っ込みに救われる。

それもさり気なく『レッスン』に絡めてくるなんて、上手い!
今のヨウコさんは、裂きイカ以上に味がある!
カリスマ講師を目指すなら私も咄嗟に、これ位の機転を利かせないとなぁ~。

しみじみと感動に浸っていたけど、そんなこと悠長なこと考えている状況ではなかった――――。

「はぁ? 噛みつくレッスンって、そんなことまでしなきゃならないの~? 大体、簡単に言ってくれるけど、結構危険よね? 協力して私たちに何かメリットがあるのかしら?」

勿論、噛みつくレッスンなんかある訳ない。

だが元々ヨウコさんに妙な敵対心のあるジュリは、揚げ足を取るようにヨウコさんの優しさにさえも牙を剥いてくる。

いざとなったら、敵にはジュリが真っ先に噛みつきに行きそうな気がするんですけど――――?

なんて、呑気なこと考えている場合じゃない!

ヨウコさんがどういう意図で三人にも隠密行動の協力をさせようとしたのかは、今時点では謎だけど、ヤナセ側の私たちが揉めたら『掟改正』にも影響が出てしまうのではないか?

ルール改正には私たち女性講師が必要不可欠だと、ヤナセは言ってくれている。

三人だって、そのことに共鳴する部分があった筈だ。

もし協力して貰えなくても、仲違だけは避けねば――――!

裂きイカを握った手を小刻みに震わせながら、ヨウコさんとジュリの間に伸ばしていく――――。

「あの……無理にとは……」

「あるわよ勿論! ヤナセへの好感度、ググッと上がるよ~」

「やります!!」

ヨウコさんの回答に、ジュリは即決した。

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