この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会

目的はどうであれ、協力者が増えたことは――――良いことだよね?
ジュリならヤナセにマイナスになるようなことはしない筈だし――――と信じたい。
同じラブカルの女性講師を目指している仲間なのに、この件に関しては不安が全身に纏わりつく。
このスッキリしない感じ、何だろう。
奥歯に裂きイカが挟まったみたいに、モヤッとしている――――。
実際は裂きイカなど挟まっていないのに、舌先を奥歯に当てて隙間をなぞってモゴモゴしていると、ヨウコさんがサナとカレンにニッコリと微笑む。
「二人はどうだろ? 強制はしないけど協力が得られないなら、このことは内密にしておいて欲しい」
明るい口調で伝えているけど、二人を見詰めるヨウコさんの瞳からは力強い意思が放たれていた。
その眼光はイーグルアイ・ワタリと引け劣らないほど鋭い。
見詰め返すサナとカレンは硬く口を結んで表情を強張らせている。
隠密行動に協力するか否か――――。
考えているのか、ロックオンから逃れられないだけなのか?
二人の気持ちは解らない。
強制も出来ない。
だけど出来ることなら、一緒にスクールのために戦って欲しい――――。
さっきまで姦しかったのが嘘のように、重苦しい沈黙が流れていく。
何か言った方が良いかな?
でも――――。
「怖いなら、黙って傍観していればいいじゃない。ただ邪魔だけはしないでよね」
沈黙の重石を叩き壊すように、ジュリがハンマーを振り下ろしてきた。
無駄に喧嘩腰の発言の主に、サナとカレンの視線が移動する。
そして睨み合う三人娘。
ぎゃあぁぁぁ――――!!
これでは協力どころか、戦闘態勢じゃないのぉぉぉ!!

