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ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会

目的はどうであれ、協力者が増えたことは――――良いことだよね?

ジュリならヤナセにマイナスになるようなことはしない筈だし――――と信じたい。

同じラブカルの女性講師を目指している仲間なのに、この件に関しては不安が全身に纏わりつく。

このスッキリしない感じ、何だろう。

奥歯に裂きイカが挟まったみたいに、モヤッとしている――――。

実際は裂きイカなど挟まっていないのに、舌先を奥歯に当てて隙間をなぞってモゴモゴしていると、ヨウコさんがサナとカレンにニッコリと微笑む。

「二人はどうだろ? 強制はしないけど協力が得られないなら、このことは内密にしておいて欲しい」

明るい口調で伝えているけど、二人を見詰めるヨウコさんの瞳からは力強い意思が放たれていた。

その眼光はイーグルアイ・ワタリと引け劣らないほど鋭い。

見詰め返すサナとカレンは硬く口を結んで表情を強張らせている。

隠密行動に協力するか否か――――。

考えているのか、ロックオンから逃れられないだけなのか?

二人の気持ちは解らない。
強制も出来ない。

だけど出来ることなら、一緒にスクールのために戦って欲しい――――。

さっきまで姦しかったのが嘘のように、重苦しい沈黙が流れていく。

何か言った方が良いかな?

でも――――。

「怖いなら、黙って傍観していればいいじゃない。ただ邪魔だけはしないでよね」

沈黙の重石を叩き壊すように、ジュリがハンマーを振り下ろしてきた。

無駄に喧嘩腰の発言の主に、サナとカレンの視線が移動する。

そして睨み合う三人娘。

ぎゃあぁぁぁ――――!!
これでは協力どころか、戦闘態勢じゃないのぉぉぉ!!

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