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ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会
無駄に喧嘩腰の発言者に、サナとカレンの視線が移動する。

そして睨み合う三人娘。

ぎゃあぁぁぁ――――!!
これでは協力どころか、戦闘態勢じゃないのぉぉぉ!!

この流れだと、カレンが対抗して何か言う筈――――。

反射的にカレンの方に視線を向けるとジュリを睨み付けてはいるが、言い返す雰囲気ではなさそうだ。

いつものお決まりパターンなら間髪入れずに突っ込んでくると思ったけど、今回の件に関してはことがことだけに、勢いだけで攻められないのかもしれない。

ノリで動くジュリとは違ってカレンは慎重派だろうし、やっぱり隠密行動は乗る気じゃないのかな――――。

これ以上、雰囲気が暗くなる前に『女子会』を解散させた方が良さそうだ。

「もう、遅いし……」

「誰が怖いって言った。勝手に決めるなよ」

解散を切り出そうとしたら、カレンとは思えないドスが利いた声が放たれた。

「え……?」

お嬢様だと思っていたけど、実は極道の姐御だったの!?

目を見開いてカレンを見たが何か言った様子はなく、不機嫌そうに目を細めてジュリを凝視している。

「協力しないとも言ってない。簡単に答えられることじゃないから、即答出来なかっただけだ」

低い声の主――――サナはジュリに力強く言い切った。

長い脚を片方前に投げ出して、膝を立てているもう片方に手を載せ、垂れた前髪の隙間からジュリを見詰めるサナの姿は、男子講師も顔前なほどイケメンに見える。

セイジという存在が居ながらも、ちょっと胸がときめきそうになった。

駄目よ、琴海!
私はそっちの気はないし、セイジ一筋だから――――!!

胸の鼓動を振り払うようにプルプル頭を振っている私の存在はスルーされながら、緊迫ムードは続いていく。

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