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ラブカルチャースクール 3
第19章 Lesson 女子会
「きゃん!」
「え?」
「はぁ?」

これまた斜め上に行くサナの発言によって、ラブカルアマゾネスの戦いに終止符が打たれる。

騒動が収まったのは良しとしても、サナの今の言葉には私も含めて三人共驚きが隠せない。

「一体……どういう意味よ?」

ヤナセの名前が出たせいか、ジュリが一番にサナに問いただす。

「言った通りだ。私はルール改正がどうなろうと構わない。ただ恩師に報いたいだけだ」

確かに――――ここにいるのは、『ヤナセ組』と言われるだけあって、ヤナセの励ましで女性講師を目指すまでになった。

私だってヤナセの励ましや、多大なるフォローがなければ、今ここには居なかったかもしれない。

ふと、離婚した元旦那に部屋に監禁された時、ヤナセの機転で助け出して貰ったことを思い出す――――。

今となっては、それすらも良き思い出な気がしそうだ。

明るくふるまってはいても、ジュリもカレンもサナも、何かしらパートナーと問題があってラブカルに通い出した事情があった筈。

抱えているものはあるだろう。

『ヤナセへの恩返し』――――その想いは私も同じだ。

ただ――『掟改正』をどっちでもいいと思っていたことには、かなり衝撃だった。

思いもよらずに知り得たサナの意思に、私の目標が凄く不純に思えてきてしまう。

で、でも――『掟改正』は、ヤナセが望んでいることだし、何より私はどうしてもセイジの傍に居たい。

胸の奥に込み上がってくる痛みと共に、セイジの優しい笑顔が頭を過る。

目頭を濡らそうとするものを消し去るように、眉間に力を入れてグッと目を閉じた。

例え不純だと思われても、『掟改正』は執行させたい――――。

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