この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目

モクモク――と、早くも立ち込めてくる暗雲に唇を窄めて考え込んでいると、
「おい、チビ。早く準備しろ。時間がなくなるぞ!」
頭上から光る眼光と共に、一直線に放たれた矢が突き刺さってきた。
「は、はいっ! 急いで着替えてきます!」
ワタリの迫力ある声に窄めていた口を全開にして、反射的に軽くぴょんと飛び上がる。
やっぱり今日も、漏れなくスパルタ――――!!
心の中で叫びながら足がグルグルと渦を巻く勢いで、更衣室へと勢いよく駆け込んだ。
バッタ――ン!!
慌ててドアを閉めたせいで、やたらと大きな音が響く。
だけどそれをいちいち気にしている余裕はなかった。
閉まったドアに背中を凭れさせ、深々と喉の奥から溜息を吐く。
束の間とはいえ、極度の緊張から放たれたのもあってか、全身から力が抜けていく感覚に小さく肩が震えた。
ドア越しでは、ワタリとリクが何か話しているだろうか――――?
いや――多分リクも、そそくさと着替えに行っているだろう。
自分と組む新人講師の中で一番年がしただけど、一番しっかりしている――――というか、世渡り上手そうなリク。
アラタやクニミツよりも細かいところで気が利くけど、作られたような笑顔が胡散臭い。
何より本当にラブカル講師を目指す、意思と情熱が伝わってこないのだ。
「まだ二回しかレッスンしていないしな……だからかな……」
ふと、リクとのレッスンの記憶が蘇る――――。
途端全身が、嵐の前の草原のようにざわつき出した。
肌に走る恐怖感に肩を窄ませ、ギュッと目を瞑る。
「大丈夫、大丈夫……今日はワタリが付いているもの……」
リクが妖しい行動をしようとしても、きっとワタリが見抜いてくれる筈。
だけど――――
「濡れる、自信がない……」
再び大きな溜息を吐きながら、己の股間をぼんやりと見詰めた。
「おい、チビ。早く準備しろ。時間がなくなるぞ!」
頭上から光る眼光と共に、一直線に放たれた矢が突き刺さってきた。
「は、はいっ! 急いで着替えてきます!」
ワタリの迫力ある声に窄めていた口を全開にして、反射的に軽くぴょんと飛び上がる。
やっぱり今日も、漏れなくスパルタ――――!!
心の中で叫びながら足がグルグルと渦を巻く勢いで、更衣室へと勢いよく駆け込んだ。
バッタ――ン!!
慌ててドアを閉めたせいで、やたらと大きな音が響く。
だけどそれをいちいち気にしている余裕はなかった。
閉まったドアに背中を凭れさせ、深々と喉の奥から溜息を吐く。
束の間とはいえ、極度の緊張から放たれたのもあってか、全身から力が抜けていく感覚に小さく肩が震えた。
ドア越しでは、ワタリとリクが何か話しているだろうか――――?
いや――多分リクも、そそくさと着替えに行っているだろう。
自分と組む新人講師の中で一番年がしただけど、一番しっかりしている――――というか、世渡り上手そうなリク。
アラタやクニミツよりも細かいところで気が利くけど、作られたような笑顔が胡散臭い。
何より本当にラブカル講師を目指す、意思と情熱が伝わってこないのだ。
「まだ二回しかレッスンしていないしな……だからかな……」
ふと、リクとのレッスンの記憶が蘇る――――。
途端全身が、嵐の前の草原のようにざわつき出した。
肌に走る恐怖感に肩を窄ませ、ギュッと目を瞑る。
「大丈夫、大丈夫……今日はワタリが付いているもの……」
リクが妖しい行動をしようとしても、きっとワタリが見抜いてくれる筈。
だけど――――
「濡れる、自信がない……」
再び大きな溜息を吐きながら、己の股間をぼんやりと見詰めた。

