この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目

「うっ! あっ……」
悲鳴に近い声が、喉の奥から吐き出される。
底なし沼にでも引きずり込まれていくかのように、呼吸が上手く出来ない。
必死で酸素を身体に取り込もうと口をパクパクさせていたら、重みのある低音が鳴り響いた。
「チビ、何しているんだ?」
「へ?」
何をしているんだって、レッスンですけど?
焦っているせいか、ワタリが言わんとしていることの意味が直ぐに察せないでいると――――。
「ジタバタしてないで、好きに動け!」
「は、はいっ!」
ワタリの喝に、一瞬で我に返った。
息苦しさに無意識に、腕をバタバタさせていたようだ。
腕を動かしているくらい大したことではないように思うかもしれないのに、ワタリはちゃんと異変に気付いてくれたんだ。
『何かあれば、直ぐに対処する』――――レッスン前にいってくれた言葉に嘘偽りはない。
そういつだって、ワタリは思ったことしか言わないじゃないか!
――――基本スパルタだけど。
ワタリからドスの利いた勇気を貰って、丘の上で這い回る蛇の舌に挑みに掛かる。
チワワに挑まれようとしている蛇――ことリクは、ワタリの声に動きを止め、様子を伺うように聞き耳を立てていたようだが、ワタリとの会話が終わると特に自分に何か言われていないと判断したのか、何事もなかったかのように隣の頂に舌先を這わせて散歩を開始した。
『好きに動け!』――――ワタリの真意とは違うかもしれないけど、受け身にならずに思うように動いてみることにしよう。
肌を舐める慣れない舌の感触に小さく肩を震わせながら、リクが向かおうとしている頂に揺さぶりをかることにした。
悲鳴に近い声が、喉の奥から吐き出される。
底なし沼にでも引きずり込まれていくかのように、呼吸が上手く出来ない。
必死で酸素を身体に取り込もうと口をパクパクさせていたら、重みのある低音が鳴り響いた。
「チビ、何しているんだ?」
「へ?」
何をしているんだって、レッスンですけど?
焦っているせいか、ワタリが言わんとしていることの意味が直ぐに察せないでいると――――。
「ジタバタしてないで、好きに動け!」
「は、はいっ!」
ワタリの喝に、一瞬で我に返った。
息苦しさに無意識に、腕をバタバタさせていたようだ。
腕を動かしているくらい大したことではないように思うかもしれないのに、ワタリはちゃんと異変に気付いてくれたんだ。
『何かあれば、直ぐに対処する』――――レッスン前にいってくれた言葉に嘘偽りはない。
そういつだって、ワタリは思ったことしか言わないじゃないか!
――――基本スパルタだけど。
ワタリからドスの利いた勇気を貰って、丘の上で這い回る蛇の舌に挑みに掛かる。
チワワに挑まれようとしている蛇――ことリクは、ワタリの声に動きを止め、様子を伺うように聞き耳を立てていたようだが、ワタリとの会話が終わると特に自分に何か言われていないと判断したのか、何事もなかったかのように隣の頂に舌先を這わせて散歩を開始した。
『好きに動け!』――――ワタリの真意とは違うかもしれないけど、受け身にならずに思うように動いてみることにしよう。
肌を舐める慣れない舌の感触に小さく肩を震わせながら、リクが向かおうとしている頂に揺さぶりをかることにした。

